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幸福とは、幸福を問題にしない時を言う。by芥川龍之介

幸福とは、幸福を問題にしない時を言う。
by芥川龍之介

あなたは自分が幸福だと感じていますか?

タイトルの言葉は、小説家 芥川龍之介の名言です。
「幸福」とは何かを述べた深い名言ですね。

私たちは、人生の中で「幸福」について考えることがあります。
恵まれた境遇でいる自分を思い、「幸せだなあ」と感じたり、反対に、恵まれない境遇の自分を憂いて、「自分はなんて不幸なんだ」と思うことがあります。
また、他人の言動や生活を見て、「あの人はなんて幸せな人だ」と感じたり、「あの人はかわいそうな不幸な人だ」と感じることもあります。

しかし、芥川龍之介は、自分や他人を見て、「幸福」について考えているときは、本当の意味で幸福とは言えないと述べています。
つまり、「幸福」について考えているということは、そのことが足りないということであって、だからこそ、そのことについて考えてしまうのだと言うのです。
とても深い言葉ですね。

本当に幸福ならば、幸福について考えることはなく、何か別のことに夢中になっているような感覚だろうということです。
例えて言うなら、子供たちが遊びに夢中になっているとき、自分のことを「幸せだなあ」とは思っていないのです。
「幸福」について考えるということは、自分が幸福かどうかを意識している、つまり、本当の意味で幸福ではないのです。
幸福とは、空気のような存在なのかもしれませんね。

SDGsは、2030年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
SDGsは、いわば世界中の人々の幸福を追求することだと言えます。
世界中で貧困や飢餓で困窮している人々は、日々の生活に忙殺されていて、自分が幸福だとか不幸だとか考える心の余裕がないかもしれません。

先進国に住んでいる人々から見れば、彼らは恵まれない環境で暮らしており、不幸な人々のように見えてしまうものですが、彼らは彼らなりにたくましく日々を過ごしているのかもしれません。

しかしながら、このような理不尽で不合理な状況が続いている社会が、良い社会なはずがありません。
生まれた国や環境によって、不平等な社会が生まれてしまうのは決して良い社会ではないのです。
私たちが何をすべきか、何ができるのか、真剣に考えてみましょう。

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