あなたのまわりにいまだ残されているすべての美しいもののことを考え、楽しい気持ちでいましょう。
by アンネ・フランク「アンネの日記」より
あなたはつらいとき、悲しいとき、どんな気持ちでいますか?
見出しの言葉は、アンネ・フランクの書いた「アンネの日記」の中の一節です。
15歳で命を失った少女の切なくて深いメッセージですね。
第2次世界大戦中に、潜伏生活をしていた隠れ家の中で書かれていたとされる「アンネの日記」。
過酷な生活の中でも、幸せを見つけようとする少女の気持ちを鑑みると、胸が締め付けられる思いになります。
アンネ本人にとっては、つらく悲しい日々だったことは容易に想像できるわけですが、そんな中でも、少しでも明るい気持ちになろうと必死になってもがいているのだと思います。
私たちの人生、本当に悲しい出来事やつらい境遇に見舞われてしまうことがあるわけですが、そんなときであっても、絶望的になって全てを投げ出してしまうようなことは絶対にしてはいけないのです。
どんなにつらい状況であっても、周りを見渡してみると、きれいな花が咲いていたり、美しい青空が広がっていたり、人に親切にしてもらうなど、少しでも心が元気になれるような何かが、きっとあるはずです。
つらい状況のときに、そんなことを考える余裕はないかもしれませんが、暗く沈んでばかりいても仕方ないのです。
暗闇の中でも、一筋の光が見えれば、明るい希望が見えてきて、少しは元気が出てくるはずです。
小さな花を見つけて、それを美しいと思う心があれば、それは希望があるということの証でもあります。
何を見ても美しいと思えないとすれば、それは心が絶望している証で、何もかも捨ててしまうことになりかねません。
どんな状況であっても、希望を捨てず、何か美しいもの、面白いものを探すようにして、明るい気持ち、前向きな気持ちを忘れないようにして、今後も生きていきましょう。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の17の行動目標です。
SDGsの活動をしている際に、もしも目標達成が困難な状況になったとしても、絶望して投げやりになるようなことはしないでください。
「もうこんな活動はやめよう」と考えて、やめてしまったら、社会はどんどん悪化の一途を辿っていってしまいます。
現代社会においても、戦争やテロは世界あちこちで頻繁に起きていますし、貧困や飢餓も減少する兆しは全く見えてきません。
だからといって、「もうやめた」と言って、みんなが活動をやめてしまえば、社会は本当に破滅してしまうのです。
どんな悲観的な状況であっても、希望を捨てずに、自分のやれること、できることをやるという気持ちが大事になってきます。
私たちの周りには、美しいものがたくさんあります。
それらを守るためにも、今後も活動を継続していきましょう。