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一つの嘘をつく者は、自分がどんな重荷を背負うこむのか、めったに気がつかない。

一つの嘘をつく者は、自分がどんな重荷を背負うこむのか、めったに気がつかない。つまり、一つの嘘を通すために別の嘘を二十発明せねばならない。by ジョナサン・スウィフト

あなたは嘘に嘘を重ねていませんか?

タイトルの言葉は、アイルランドの作家 ジョナサン・スウィフトの言葉です。
一つの嘘をつくということは、その後も多くの嘘を重ねていくことになると述べた深いメッセージですね。

人間は嘘をつく生き物です。
生まれてから死ぬまで、一度も嘘をついたことがないという人間は、おそらく一人もいないでしょう。
人間はなぜ嘘をつくのでしょうか?

嘘をついてしまう理由は、人ぞれぞれ、また時と場合によって異なると思いますが、一つの理由としてまず挙げられるのは、人はプライド、虚栄心を持っているということがあります。
自分のことを他よりも優れた人間、できる人間だと、自分を大きく見せたいという思いがあるからです。
だからつい、見栄を張って嘘をついてしまうということがあると思います。

また、自分の身を守るための嘘ということもありますよね。自分は罪を犯してしまったのに、「自分はやっていない」と嘘をつくことで、罪を免れようとするわけです。

また、嘘は悪いことというイメージがありますが、良い嘘というのもありますよね。
相手を喜ばせるために、幸せな気持ちになってもらうために、「あなたは素敵です」と、お世辞を言ってしまうのも一つの嘘と言えます。

嘘をついてしまうのは、人間の悲しい性(さが)なので、仕方ないとしても、私たちが意識しておかなければならないのは、嘘をつけば一つだけではすまないことが多いということです。
一つの嘘をついたがために、それを裏付けるための嘘や、さも本当のように見せかけるための嘘もつかなければならないことがあるのです。

例えば、罪を犯した際の嘘の場合、「自分は無関係だ」と見せかけるために、ありもしないアリバイを主張したり、無知や利害関係のないことを装わなければならないことが必要になります。
見栄を張る嘘に関してはもっと大変で、自分を大きく見せるために、必要のないものを購入したり、知らないのに知ったかぶりをする必要があるなど、自分の嘘がいつバレるのかヒヤヒヤものです。

つまり、人が一つの嘘をつくということは、一つだけの嘘ではすまないことが多く、複数の嘘を考えなければならないわけです。
場合によっては、自分がどんな嘘をついたのか忘れてしまい、後になって自分の主張が矛盾することもありえます。

「絶対に嘘をついてはいけない」と断言はできませんが、一つの嘘だけではすまないことを我々は強く覚悟する必要があることを、忘れないようにしてください。

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