足元のゴミひとつ拾えぬ人間に何ができましょうか。
by鍵山秀三郎
あなたは、目の前に落ちているゴミを拾っていますか?
タイトルの言葉は、イエローハットの創業者 鍵山秀三郎氏の名言です。
この言葉を見て、耳が痛い、恥ずかしい気持ちになった人も多いのではないでしょうか?
私たちが日常生活の中で、ゴミが落ちているのを見つけた経験は誰もがあるはずです。
例えば、街を歩いているとき道端や駅、公園の中にゴミが落ちていることがあります。
また、職場で働いているとき、廊下や部屋の片隅にゴミが落ちていることがあります。
ゴミを見つけたとき、その都度、それを拾ってゴミ箱に捨てる人は、おそらくほとんどいないでしょう。
なぜなら、そのゴミは自分が捨てたゴミではないからです。
そのため、「誰かが拾ってくれるだろう」とか、「清掃業者かボランティアの人が拾ってくれるだろう」と考えてしまうのです。
それに、自分が捨てたわけではないので拾わなくても罪悪感がありません。
反対に「なぜ私が?」と拾おうという意識さえ持たない人もいることでしょう。
しかし、よく考えてみてください。
ゴミが落ちている状況というのは、決して良い状況ではありません。
それを見て見ぬ振りをすることが、果たして人間としてのあるべき姿でしょうか。
私たちは、困っている人と遭遇したら、たとえ知らない人でも、ほとんどの人は手を差し伸べようと思います。
しかし、ゴミが落ちていても、それを見て見ぬ振りをするのです。
ゴミくらい大したことがないと思っているからでしょう。
ゴミを拾うことさえできない人に、いったい何ができるというのでしょうか?
あなたは納得できるような答えができますか?
SDGsは、2030年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
SDGsの行動は、まさに「足元のゴミを拾う」行動と同じです。
「なぜ私がやらなければいけないの?」とか「私一人くらいやらなくても大した影響じゃない」なんて思っている人は、おそらくSDGsの行動を実践しないでしょう。
もしも世界中の人々がこんな人ばかりだとすれば、地球と人類の未来は少しも良くならないどころか、ますます悪化し、取り返しのつかない事態に陥ってしまいます。
まずは、「足元のゴミを拾う」ことから、始めてみませんか?
それがSDGsの行動の第一歩です。