恐怖はわれわれをして人間性を感じさせる。
byベンジャミン・ディズレーリ
あなたは、恐怖を感じたとき、どんな振る舞いをしていますか?
タイトルの言葉は、イギリスの政治家で首相を務めたベンジャミン・ディズレーリの名言です。
小説家としても活躍した人です。
恐怖を感じたときこそ、人間性が現れると述べた深い名言ですね。
私たちは、日々の生活の中で、良いことも悪いことも経験していくわけですが、最も人間性が現れるのはどんなときでしょうか?
心を乱されるようなこともなく、平穏に生活しているときには、私たちの心も冷静で落ち着いていて、その人の人間性が表に現れることはほとんどないかもしれません。
心を乱されるような出来事が起きたとき、その人の本性が現れるわけです。
その心を乱される最も大きなことが、「恐怖」です。
命を脅かされるような出来事や、財産を失ってしまうような出来事、大切な人がいなくなってしまう出来事など、自分にとって「恐怖」と感じるような出来事が起きたときに、最もその人の本性が現れるというのです。
恐怖を感じたときに、冷静さを失い、パニックになってしまっては、自分の身に危険が生じてしまう恐れもありますし、何か良からぬことを引き寄せてしまうかもしれません。
恐怖を感じても、冷静に行動し、いつもどおりに振る舞うことができれば、大きな災いにはならなくてすむかもしれません。
人間はどんな場面に出くわしたとしても、常に冷静でいつもどおりに振る舞うことが大切なのです。
「恐怖」の場面こそ、その人間性が発揮されるということです。
「常に冷静に」
この言葉を忘れずに、今後も生きていきたいものです。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い社会を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの目標も「恐怖」とは無縁ではありません。
貧困や飢餓の恐怖、戦争やテロの恐怖、人権侵害や健康被害の恐怖、環境破壊の恐怖など、数多くの「恐怖」が目標の中に隠されており、その恐怖を少しでも取り除いていこうとする活動でもあるのです。
このような渦中にいる人々は、常にそういった恐怖と戦っていると言っても過言ではありません。
場合によっては、自分や大切な人の命をも脅かされる危険性もはらんでいるからです。
SDGsの活動は、こういった恐怖に怯えている人々を少しでも救済していこうとする活動でもあるのです。
私たちに何ができるのか真剣に考えてみましょう。