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全ての信仰にある特徴は、不信仰をしりぞける点である。by カール・ヤスパース

全ての信仰にある特徴は、不信仰をしりぞける点である。
by カール・ヤスパース

あなたは、神様を信仰していますか?

タイトルの言葉は、ドイツの哲学者 カール・ヤスパースの言葉です。
信仰の背景にあるのは、不信仰を退けることにあると述べた深い名言ですね。

私たちは人生の中で、少なからず宗教に関わることになります。
全く神様、仏様といった信仰心を持たずに、生きている人というのはおそらくほとんどいないことでしょう。

宗教を信じることとはどういうことか、ドイツの哲学者 カール・ヤスパースは、信仰しないこと、信仰しない人を排除するということだと述べています。
宗教を信仰するということは、信仰を続けることで自分が救われると信じているからであり、信仰しない、できない人は救われない、どうなってもいいという考え方が根底にあるのです。

宗教にのめり込んでいる人がときどきいますが、この人たちは、信仰しない人々に対し、「なぜこんなに素晴らしい宗教を信じないのか」と、見下すような目で見ている可能性があります。
信仰しない人々から見れば、こんな考え方こそが奇妙だということを思うわけですが、信仰心の強い人から言わせると全く理解できない感覚なのです。
つまり、人間の考え方や行動を変えることがいかに難しいかを表しているとも言えるのです。

自分の考え方が常に正しくて、自分とは異なる考えは間違いだと思い込んでしまう危険性は常に人間社会には付きまといます。
いわゆる固定観念、ステレオタイプというものです。
私たちが人間関係を築く上で、そして社会生活を送る上で大切なことですので、ぜひ意識しておきたいですね。

SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い社会を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
私たちがSDGsの活動を実践する上で、少なからず社会との関わりを持つことになるわけですが、自分とは意見や考え方の異なる人々、理解に苦しむ人々が現れることがあります。
そんなときでも、決して相手の考えや立場を否定したり、反対するのではなく、耳を傾けるという姿勢が大切になってきます。
対立や批判を繰り返すだけでは、何も生まれないどころか、事態が悪化する一方であり、一歩も前へ進むことができなくなります。
SDGsの目標に掲げられている様々な課題も、対立や批判から生じた課題ばかりなのです。

相手の意見にも耳を傾けるとは、相手の意見に全て賛同するという意味ではありません。
「そういう考え方もあるのか」と、相手の立場にも理解を示すことから、事態好転に向けての第一歩が始まるのです。
心得ておきましょう。

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