とにかく人を喜ばせてあげなさい。泣く人の涙を拭いてあげなさい。人の心に灯をつけなさい。
by 常岡一郎
あなたは誰かを喜ばせようとしていますか?
見出しの言葉は、宗教家、文筆家であり、参議院議員も務めた常岡一郎氏の言葉です。
人を喜ばせてあげること、人の心に灯をつけようという気持ちが大切だと、人間関係のあり方、生き方を述べた深いメッセージですね。
私たち人間にとって最も悩むことは何か? それは人間関係ですよね。
なぜ人は、人間関係で悩んでしまうのでしょうか?
それは、相手から不愉快なことを言われたとか、態度が気に食わないなど、その人の一つの言動を見て、「この人とは気が合わない」と思い込んでしまい、その後は顔を見るのも嫌な人となってしまうわけです。
人間関係を解消する最も良い方法は、常に相手を喜ばせようと試みることです。
相手の喜びそうな言葉をかけてあげたり、親切にしてあげたりすることもできますが、最も簡単なのは、笑顔で挨拶をするだけでも相手の反応は変わります。
笑顔で挨拶をされて、まさか怒る人はいません。
親切にされて怒る人はいるかもしれません。なぜなら、それがその人にとっては、ありがた迷惑な行為かもしれないからです。
しかし、笑顔で挨拶することは、万人が喜びを感じる行為ですので、ぜひ実践してみてください。
私たちが生きていく上で大切なのは、誰かを喜ばせてあげようという気持ち、困っている人がいたら助けてあげようとする慈愛の気持ちを常に持ち続けることです。
どんな人に対しても苦手意識を持ってはいけません。
「あの人は話しづらいから近寄るのはやめよう」とか「あの人はすぐ怒るから苦手だ」などと、声をかける前から勝手に決めつけて、相手を嫌悪していたら、いつまでたっても人間関係は解消しないのです。
私たちに必要なのは、いつ、誰に対しても、どんなときにも、相手を喜ばせよう、困っている人を助けようという気持ちを持ち続けることです。
それが良い人間関係を築く原動力になるのです。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの活動は、常に人を喜ばせてあげよう、困っている人を助けてあげようとする行動です。
このような気持ちを持ち続けることは、良い人間関係を築くのみならず、社会貢献にもつながる行動であることがわかります。
つまり、良い人間関係を築ける人は、社会貢献活動も積極的にできる人ということにつながるわけです。
感情的に怒りを爆発させ、常に誰かと争いごとをしているような人は、周りの人々を不快にさせるだけではなく、誰かを喜ばせようとか、困っている人を助けようとする気持ちも希薄なのかもしれません。
常に誰かのためにという気持ちを持ち続けることが、人生の心構えとして大切なんですね。