コンパスは方向は教えてくれるが、川や谷の避け方は教えてくれない。コンパスばかり見ていると川や谷に落ちてしまう。自分で考えて判断しなければ。
by 小野田寛郎
あなたは、マニュアルばかりを見て、行動を決めていませんか?
見出しの言葉は、元陸軍軍人で、第二次世界大戦が終わっても、戦争が終わったことに気付かずに29年経過後に、ようやく日本に帰還することができた小野田寛郎さんの言葉です。
29年もの長期間、一人で強く壮絶に生き抜いた人の深いメッセージですね。
小野田寛郎さんのような体験、生き方をする人は、今の世の中にはいないと思いますが、私たちが生きているこの社会も、生きやすい平和で穏やかな社会かと問われると、決してそうとは言えない現状がありますよね。
一人の人間として、社会で生き抜いていくためには、他の人よりも優れた技術や能力を持つことも必要ですし、そのためにはそれなりに学んだり、努力をする必要があることは間違いありません。
そして、生き抜いていくためには、マニュアルどおり、もしくは常識だけを拠り所にしても、この社会では生きていけないかもしれません。
もちろんマニュアルや常識を無視すれば良いと言うわけではありませんが、常にマニュアルや常識に従ってばかりの生き方では、対応できないことも多々あるはずです。
ときには、マニュアルを無視して、臨機応変に対応しなければならなかったり、緊急避難的な行動をした方が良い場合もあるはずです。
コンパスばかりを見ていれば、川や谷に落ちてしまうこともあるように、マニュアルばかりを見ていては、周りの状況に気付かずに置いてけぼりにされてしまう恐れもあるのです。
私たちはどんな場合でも、常にアンテナを張りながら、今、自分は何をするべきかを瞬時に判断し、行動に移す必要があるのです。
単なるマニュアル人間にはならないようにしたいものですね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの目標を掲げて活動をする際には、決められたスケジュールや行動計画があるものと思いますが、計画どおりに事が運ぶとは限りません。
むしろ、想定外の出来事が起こったり、予定どおりに進まないことの方が多いはずです。
そんなときでも、自分が今何をするべきかを、その時その時に考え、判断して行動することが求められます。
スケジュールや行動計画だけを見ていては、想定外の出来事や予定が狂ってしまった場合に対応できなくなってしまいます。
私たちは、どんな場合であっても、どんなときでも、常に冷静になって、自分で判断して行動しなければならないのです。
常に意識しながら、今後も活動を継続していってください。