下を見て喜ぶな。上を見て悔しがれ。
by 「ルパン三世」より峰不二子のセリフ
あなたは、自分よりも下の人を見て優越感に浸っていませんか?
タイトルの言葉は、モンキーパンチ原作のアニメ作品「ルパン三世」の中の登場人物 峰不二子のセリフの一節です。
自分より下を見て喜ぶのではなく、上を見て悔しがれと述べた深いメッセージですね。
私たち人はそれぞれ、自分の得意なことや、好きなことを持っており、他の人よりも優れていると自慢したくなるときがありますよね。
例えば、かけっこが得意な子であれば、みんなと競争して一等賞になったり、勉強が得意な子であれば、みんなに勉強を教えてあげたくなったりして、優越感に浸ってしまうことがあります。
しかし、過度に自慢したり、優越感に浸るのは、できればやめたほうがいいと思います。
なぜなら、世の中は広く、自分よりも能力の高い人が数多くいるからです。
自分の周りの小さな集団の中では、一番優れているかもしれませんが、もっと広い世界に出れば、もっと優れた人物がいて、決して一番ではないはずです。
村の中ではかけっこが一番速かったとしても、大きな大会に出れば自分よりももっと速い子がいて、がっかりしてしまうことがあります。
勉強の成績がクラスで一番だったとしても、優秀な高校、大学へ進学すれば、自分よりも優れた学生がたくさんいて、失望してしまうこともあるのです。
つまり、小さな集団の中で一番優秀だと喜んでいると、大きな集団の中に入ったとき、自分の能力の低さに愕然としてしまい、やる気をなくしてしまったり、最悪の場合、精神を病んでしまうこともあるのです。
もちろん、小さな集団の中でも一番になることは尊いことではありますが、世の中は広く、もっと優秀な人間が存在することを意識し、努力を怠らないことが大事なのです。
自慢したり、優越感に浸ってしまえば、その後、努力することはないわけですから、常にもっと上を目指して、行動を続けることが重要なんですね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をする際にも、自分たちの行動について自慢したり、優越感に浸るような真似はやめましょう。
SDGsの活動をしている人は、世の中ではまだまだ少数派ですが、熱心に活動しているからといって、特別に偉いわけでも優れているわけでもありません。
たまたまSDGsに縁があったり、関心があって活動しているに過ぎない人もいるわけですから、活動していない人に対して優越感を覚えることではないのです。
できれば、活動していない人に対して、参加を勧めることは良いことだと思います。
SDGsの活動に上下関係や優秀さのバロメーターなどはありません。
自分たちの立場や個人の考え方で、自分たちのペースで行動を続けていければ良いのですから。