美しいものは必ずしも美しくなく、好きなものこそが美しい。
by イタリアのことわざ
あなたは、他人の意見や評価に惑わされてばかりいませんか?
タイトルの言葉は、イタリアに伝わることわざです。
評判とか他人の意見によって美しいと言われたとしても、それが必ずしも美しいとは限らず、自分が好きだと思えるものこそ美しいのだと述べた深いメッセージですね。
私たちは、他人の評価や意見に、つい賛同して、うなづいたり返事をしてしまうことがありますよね。
例えば、何かを見て、「きれいだね」と言われて、つい「きれいですね」と答えてしまったり、食事をしていて、「おいしいね」と言われて、「おいしいです」とつい答えてしまうことがありますよね。
自分自身は、そんなにきれいだとは思っていなかったり、おいしいと思わなかったとしても、その人の言葉に合わせて、つい同意してしまうことがあります。
もちろん、その言動そのものが悪いわけではありません。
もしも、「きれいだね」とか「おいしいね」と言われて、相手に「全然きれいじゃない」とか「とてもまずい」などと言えるはずもなく、人と人とのコミュニケーションにおいて、賛同することは人間社会においては必要な心構えとも言えます。
しかし、自分の考え、自分の好みについては、相手に伝えるかどうかはともかく、しっかりと持っておくと言う心構えは大切なことです。
人の意見や評価ばかりを気にして、自分の考えや好みを持たないというのは、とても残念なことです。
ビジネスの場面においては、はっきりと自分の考えを伝えることも大事になってきます。
日本人は、人との争いごとを好まないために、つい相手のことを思いやり、相手の意見に合わせてしまう傾向が強いとも言えます。
しかし、自分の意見や考えをきちんと相手に伝えること、正直に話すことも、相手とのコミュニケーションにおいては必要な心構えとなります。
相手に合わせることが最善策とは限らないというわけです。
そのことも決して忘れないようにしたいものですね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの目標設定や活動に当たっても、他人の目標や評価などを気にしすぎないように気をつけましょう。
他人の目標や活動が素晴らしいものだと思えたとしても、それぞれの立場や考え方に基づいて実行されているものであり、自分たちがそれに惑わされたり、羨ましく感じる必要などありません。
私たちは、自分たちの考え、信念に基づいて目標を設定し、活動を実践しているわけですから、自信と誇りを持って、今後も活動を続けていってください。
SDGsの活動をしていること自体が、素晴らしい心構えであり、尊い行動なのです。
そして、その姿はとても美しく輝いているはずなのです。
今後も、自分たちの信念に従って、行動を続けていきましょう。