洗練を極めていくと、単純さにたどり着く。
by レオナルド・ダ・ヴィンチ
あなたは、物事を複雑に考えすぎてはいませんか?
タイトルの言葉は、皆様ご存知のイタリアの芸術家 レオナルド・ダ・ヴィンチの言葉です。
洗練されたものというのは、えてして単純なものなのだと述べた深いメッセージですね。
レオナルド・ダ・ヴィンチは、言うまでもなく芸術家です。
人から、「優れた芸術作品、洗練された作品とは何か」を問われたときに、それは単純なものにたどり着くのだと答えているようです。
作品を鑑賞した人が、「これは一体何を表現しているのか?」と首を傾げるような作品は、決して良い作品とは言えず、見た人がすぐに理解し、感動するような作品こそが洗練された優れた作品だと述べているのです。
このことは、何も芸術の分野だけに限った話ではありません。
全ての物事に当てはまる重要な概念なのです。
例えば、ある講演会を聞いた聴衆が、講師の言っている言葉がほとんど理解できなかったとしたら、その講演会は失敗だと言わざるを得ません。
どんなに立派なことを話していたとしても、聞いている人たちが全く理解できないようでは、その講演は意味をなさないのです。
誰にでも理解できるようなわかりやすい言葉で、できれば面白おかしく話のできる人こそ、優れた講師と言えます。
つまり、単純さこそが優れている、洗練されていると言えるのです。
難しい言葉で表現すれば、優れた人に見えると勘違いしている人が多いわけですが、他の人に理解されなければ意味がありませんし、結果的に優れたものとはならないのです。
単純さこそが洗練されたものだということを、私たちは理解しながら、今後も自分の言動に気を配って生きていくことが重要なのです。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの目標や活動について、とても難解なものだと誤解している人が、現代社会においても数多く存在します。
17の目標を見ても、誰もが理解できるような簡単な言葉で表現されていますし、実践している活動も難しい行動をしているわけでもありません。
このことは、まだまだSDGsに関する情報が社会に行き渡っていないという証なのかもしれません。
私たちにできることは、地道にSDGsの活動を継続していくしかないのかもしれませんね。