SDGsは偽善なのか? SDGsに関する誤解と偏見について考察する
その2(コラム)
〜前回投稿の続き〜
前回の投稿では、SDGsに関して世間の皆様が誤解している原因について、太陽光パネルを例にして考察してみました。
今回は、その他の理由および今後の対応について記してみたいと思います。
前回の投稿では、森林破壊をしてまで太陽光パネルを設置することの愚かさを述べてきましたが、その他にも「SDGs」を悪用する例が跡を絶ちません。
最も多い事例は、「地球環境にやさしい商品」とか「自然由来の製品」だと謳っておきながら、そうではない商品を紹介しようとする詐欺行為です。
地球温暖化問題が世間に広く知られるようになり、人々の関心も高くなっている昨今、環境や自然にやさしい商品というのは、人々の心を刺激し、大きな付加価値となるのです。
しかし、そうでない商品であるにも関わらず、それを前面に押し出して売ろうとする悪徳業者も後を絶たないのが現状です。
商品を選ぶ際には、国際基準で認証された信頼された商品を購入するように留意しましょう。
また、寄付や募金を募集する際に、SDGsを謳い文句にする団体や業者も存在します。
「SDGsのために」とか「社会に貢献する」などと人々の心を刺激し、人の好意を悪用して利益を得ようとする者がいるとすれば、とても許されることではないのです。
SDGsが、テレビや新聞等で取り上げられるようになり、人々の関心も高くなっていることは喜ばしいことですが、それを悪用する人が増えていることも現実としてあるのです。
とても嘆かわしい現実ではありますが、私たちは何が正しくて、何が間違っているのか、常に冷静に物事を判断することが大切になってきます。
SDGsという言葉だけで信用するのはとても危険であり、その内容をよく見て、本当に正しい情報なのかを見極めることが重要になるというわけです。
もしもそれで不愉快な思いをした人や、騙されてしまった人にとっては、SDGsそのものが信用できなくなってしまうかもしれませんが、SDGsは、国連が定めた国際的な世界共通の行動目標であり、決して目を背けるようなものではないのです。
自分が何をするべきか、何ができるのかを冷静に考え、判断して行動できる価値ある人間として、今後も生きていきたいものですね。