相手が自分と違う感じ方や考え方をすることを尊重すること。
by 野口嘉則
あなたは、誰かと対立することはありますか?
タイトルの言葉は、心理カウンセラーで作家でもある野口嘉則氏の言葉です。
もしも相手と自分の考え方や感じ方が異なっても、それを尊重することが大切だと述べた深いメッセージですね。
人はそれぞれ、異なる環境で生まれ育ってきましたし、異なる価値観を持って生きています。
世界には80億人を超える人々が、それぞれの国や地域で暮らしており、それぞれの考え方、価値観が異なるのは当然のことです。
しかし、私たちは自分とは異なる考え方や価値観を持っている人を見ると、不快感を感じてしまい、その相手を毛嫌いしてしまいます。
「この人は非常識な人だ」とか、「こんな人とは一緒にいられない」などと、一つの考え方や言動を見て、即座に嫌悪感を感じ、ダメな人間だと判断してしまうというわけです。
例えば、私たち日本人は蕎麦を食べるとき、音を立てて啜りながら食べるわけですが、海外の人から見ると下品だとされています。
また、私たちはゴミを持ち帰るのがマナーだとされていますが、海外では現地に放置しても構わない地域もあるのです。
飲酒運転をしても違法ではない国すらも存在します。
つまり、地域が異なれば習慣や常識も異なることがあるのです。
個人の考え方や価値観については、たとえ同じ地域に暮らしていても、人それぞれがもっと複雑で多様な考え方を持っており、一人ひとりの考え方や行動が異なるのは、全く不思議なことではなく、むしろ自然なことなのです。
もしも自分とは考え方や価値観が異なる人が目の前に現れたとしても、目を背けるのではなく、尊重するように心がけてください。
尊重するというのは、相手に全て賛同するということではなく、「こういう考え方や価値観もあるんだ」と、相手を受け入れることです。
「あなたはそう考えているけど、私はこう思う」と相手に伝えるだけで良いのです。
相手の考え方を否定したり、批判したりして、わざわざ対立する必要はないということです。
私たちは、一人ひとりの顔かたちが異なるように、考え方や価値観も異なります。
たとえ相手と異なる考えを持っていたとしても、対立することなく、受け入れる度量の大きさを持ち続けていきたいものですね。