悲しみや不幸や災難にあって、身も心も荒れ果てている時は、何か作業を見つけて、頭も手足も休ませずに一心に打ち込むことだ。
by デール・カーネギー
あなたは、不幸なこと、災難に遭ったとき、どんな行動をしていますか?
見出しの言葉は、「道は開ける」の著書で有名なアメリカの作家 デール・カーネギーの言葉です。
身も心も荒れ果てているときには、頭や手足を使って、何かに一心に打ち込むことが必要だと述べた深いメッセージですね。
私たちの人生、何が起きるかわからないものです。
いつ、事故や事件に巻き込まれるかわかりませんし、災害や不幸な出来事に遭ってしまうこともあるかもしれません。
そんなとき、私たちは身も心も荒れ果ててしまい、人によっては怒りを爆発させて暴力をふるったり、暴言を吐くような人もいるでしょうし、落ち込んで自分だけの世界に引きこもってしまう人もいるかもしれません。
不幸な目に遭うことを望んでいる人はいないわけですから、身も心もズタズタになって、心が荒れ果て、パニック状態に陥ってしまうのも無理はないのかもしれません。
しかし、そんなときこそ、頭や体をフルに活用して、何か夢中になれるようなことに取り組むようにしてください。
それは仕事でも趣味でもスポーツでも、自分が夢中になって取り組めるものなら何でもいいのです。
人間は、夢中になれるものに集中している時間は、そのことだけを考え、他のことは忘れてしまいます。
嫌な思いや出来事のことなど忘れてしまい、何かに夢中になれれば、時間の経過とともに、少しずつでも気持ちが落ち着いてくるはずです。
もちろん、夢中になっている間も、ときどきは思い出してしまい、つらくなってしまうときもあるかもしれませんが、それでも続けるのです。
いつまでも落ち込んでいたり、怒りの感情を持続させていても、事態は好転しませんし、周りの人にも迷惑や心配をかけてしまいます。
それなら、何かできることに夢中になる方が、あなたにとっても周りの人にとっても良いことは間違いないのです。
悪いことが起きたときこそ、その人の本来の人格が現れます。
人生で何が起きようとも、パニックになることなく、冷静に自分が何をするべきか、何ができるかを見極められるような人間になりたいものですね。