ひとのせいにしていることをみんな自分のせいにしてみな。きっとうまくいくよ。
by 荒了寛
あなたは、不都合なことや嫌なことを全て他人のせいにしていませんか?
タイトルの言葉は、天台宗の僧侶で画家としても活躍していた荒了寛氏の言葉です。
人のせいにしていたことを全て自分のせいだと思えば、きっとうまくいくのだと述べた深いメッセージですね。
私たち人間は、自分にとって不都合なことや思いどおりにならなかった場合、誰かのせいにしてしまうことが多いように思います。
特に、会社や学校など、組織や集団の中で行動をしているときには、自分のせいでうまく行かなかったと思う人はほとんどいません。
なぜなら、そこには集団心理や同調圧力と言ったものが働きますし、人にはプライドがあるので、自分のせいでうまく行かなかったなどと、皆の前で認めることは難しいのです。
全て自分のせいだと認めることは難しいかもしれませんが、「自分にも悪いところはなかったかな」と見つめ直してみることは必要かもしれません。
うまく行かなかった原因が、本当に自分のせいではなかったとしても、「自分にも至らなかった点があるのではないか?」とか「こうした方が良かったのではないか?」などと反省し、今後の行動に活かすことはできるはずです。
関係者全員が自分のせいではなく、誰かのせいでうまく行かなかったと、責任転嫁するようなことでは、誰もそのことを反省せず、また同じ失敗を繰り返してしまうかもしれません。
全員が、自分のせいだと思い、それぞれが改善しようという気持ちになれば、今後きっとうまくいくはずです。
すべての人が、誰かのせいだと責任転嫁するような組織は、いずれ崩壊します。
そのような組織は、他人への不信感が大きく、自分本意な人間ばかりということになり、組織としてうまく機能することができないからです。
私たちにとって必要なのは、他人のせいにする前に、常に自分を見つめ直し、自分自身はどうすべきかを考えながら行動することなのです。
SDGsは、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をしていると、うまく行かないことや失敗することが多々あることと思います。
そんなとき、誰かのせいにしたり、自分は悪くないのだと思い込むことはやめましょう。
特に集団や組織で活動している場合、みんなが他人のせいだと思い込んだとしたら、それは組織としてうまく機能していないことになります。
「自分はこうすべきだった」とか「こうしたほうが良いのではないか」と反省し、今後の行動に活かす努力をしなければ、活動の成果が見込めません。
常に、自分自身を見つめ直し、今後の行動に活かせるように心がけましょう。
