明日をほとんど必要としない者こそが、最も心から明日を迎え入れることができる。
by エピクロス
あなたは、未来のことばかりを考えてはいませんか?
タイトルの言葉は、古代ギリシャの哲学者 エピクロスの言葉です。
明日以降のことをほとんど考えなかったり、必要としない者こそが、心から明日を迎え入れることができるのだと述べた深いメッセージですね。
私たちは生きている中で、明日以降のこと、つまり未来のことを考えながら生きています。
それは期待だったり不安だったり、両方の場合もあると思いますが、いずれにしても、「明日はどうなるだろう」とか「明日はこうしよう」などと期待や不安を抱えながら生きていることが多いと思います。
しかし、未来に何が起きるかなんて誰にもわかりませんし、予想通りの結果になることもあれば、想定外の出来事が起きる場合もあります。
未来のことばかり考えているのではなく、今を大切にすることを重要視すべきです。
例えば、趣味や旅行を楽しんでいる最中に、明日の仕事の心配をしても仕方ありません。
今は、趣味や旅行を精一杯楽しんで充実した時間を過ごすべきであり、仕事のことを考える必要はありません。
明日の心配をするなんて全く意味がありませんし、楽しい気分も台無しになってしまいます。
明日のことは明日に考えて行動すればよいのであって、今、心配したり、考えたりすることではないのです。
明日のことを心配したり期待したりするというのは、「こうしなければならない」とか「こうあるべきだ」と、まだ来ぬ未来に心が縛られている状態であり、心も身体も余裕がない状況とも言えます。
明日のことは、明日の自分を信じて、今は何も考えないくらいの心の余裕が大事なのです。
私たちは、今を大切にすることによって、それが未来へとつながっていくわけで、あまりにも明日のこと、未来のことを考えすぎるのは、賢明な生き方とは言えません。
もちろん、未来のこと、明日のことを全く考えるなと述べているわけではありません。
まだ来ぬ未来のことばかりを考えすぎて、今をおろそかにしてはいけないと述べているのです。
今の延長線上に未来があるわけですし、明日のことは明日の風に任せればよいのです。
エピクロスが述べている「明日をほとんど必要としない者」というのは、明日のことを深く期待したり不安になったりしない人のことで、今を大切にしている人のことを指します。
今やるべきことをしっかりやり、今、充実した時間を過ごすことが明日へとつながります。
明日のことばかり考えるのはやめて、今を大切にする気持ちを忘れないようにしてください。
