組織は外の敵より、内の壁で崩れる。
by パトリック・レンシオーニ
あなたの会社は、組織としてきちんと機能していますか?
タイトルの言葉は、アメリカのビジネス書作家 パトリック・レンシオーニの言葉です。
組織というものは、外部との競争や環境の変化ではなく、内部の人間の不和や対立などによって崩れてしまうものだと述べた深いメッセージですね。
会社の倒産や廃業など、日本社会においても相次いで発生しており、ビジネスで生き残っていくのは難しい時代になっています。
新聞やテレビなどの報道でも、会社の倒産や吸収合併の話題を目にすることがあるわけですが、その原因については、市場競争の激化や、環境の変化に対応できなかったなどと、外部要因が全てだと言われています。
しかし、本当の原因は、会社内部の対立や不和であって、外部が要因であることはほぼありません。
もちろん、ライバル企業の台頭や、市場の変化に対応できなかったことも、一つのきっかけにはなったかもしれませんが、直接の原因は外部要因ではないのです。
そういった外部要因があったとしても、組織がしっかりしていれば、その会社、組織が衰退することはないのです。
外部要因がきっかけになって、内部で対立が起きたり、組織が分断したり、組織の上部と下部との思惑の相違が発生したりなど、組織の内側から崩れていくから、衰退していくのです。
もしも、競争や環境の変化が原因で会社が倒産するのであれば、世の中のすべての会社が倒産してしまうはずです。
なぜなら、現代社会は環境の変化が著しく、競争も激しいことは、皆が分かりきっていることだからです。
競争の激化や環境変化が原因で組織が衰退してしまうなんてことはありえないのです。
組織としてきちんと機能しているのであれば、どんな環境の変化があったとしても、それを乗り越えるだけの能力とエネルギーが発揮されるはずで、外部のせいになどしないのです。
組織は内部から崩れます。
外部にどんな困難な状況があろうとも、組織がしっかりしていれば、それを乗り越えられる力があるはずです。
それを乗り越えられないとすれば、組織の結束力が弱いからに他なりません。
これは会社だけではなく、他の団体や家族、友人関係など、全ての組織、人間関係に言えることです。
組織の崩壊は、外部要因はきっかけにはなり得ても、直接の原因にはなり得ないのです。
全てが組織内部の人間関係の良し悪しにあるのです。
覚えておきましょう。
