話す言葉によってその人の価値は決まる。相手を黙らせたからといって、意見を変えさせたわけではない。
by ジョージ・バーナード・ショー
あなたは口げんかに勝ったことで、満足していませんか?
見出しの言葉は、アイルランドの劇作家 ジョージ・バーナード・ショーの言葉です。
たとえ口げんかに勝って、相手を黙らせることができたとしても、それで相手の心が変わったわけではなく、その人の評価が下がるだけなのだと述べた深いメッセージですね。
私たちは人生の中で、相手との意見の食い違いや、理不尽なことを言われたりして、つい口論をしてしまうことがありますよね。
そしてその口げんかに勝つのは、口が達者な人、立場が上の人などであり、打ち負かした相手が満足して納得したわけではありません。
口げんかに勝った人は、相手を黙らせることができたので満足しているでしょうが、相手は納得もしていないし、満足もしていないので、現実では勝ったことにはなっていません。
むしろ、相手に対する不信感が増し、「あの人には何を言っても無駄だ」と、半ば呆れられているかもしれません。
人の価値は、その人の話す言葉によって決まります。
汚い言葉を発したり、悪口や批判めいた言葉を発するような人を、尊敬できるはずがありませんし、信頼もできません。
口げんかで相手を黙らせたとしても、それは相手が納得もしていないし、不満を募らせているだけなのです。
つまり、賢い人間だとは誰も思わないのです。
人は言葉によってコミュニケーションをとれる生き物であり、話す言葉そのものがその人の価値だと言っても過言ではありません。
常に優しく愛情にあふれた言葉を発したり、相手が納得できるように冷静に、そして論理的に話すことができる人は、皆から信頼されますし、尊敬できるのです。
不平不満や誹謗中傷を繰り返すような人は、誰にも相手にしてもらえませんし、信頼なんてされるはずがないのです。
言葉はその人の人格そのものなのです。
世の中には口が達者な人がたくさんいるわけですが、その人が素晴らしい人格者かどうかは、その人がどんな言葉を発しているかによって異なります。
もちろん、口下手な人の中にも素晴らしい人格者は大勢います。
そんな人は、人を傷つけるような言葉や余計なことは言わずに、肝心なことだけを話す賢明さを兼ね備えている人とも言えるからです。
あなたの話す言葉があなたの人格そのものを表していることを自覚し、余計なことは言わずに、話す言葉にも注意しながら、今後も生きていきましょう。
