ナンバーワンの思想は他人との競争が前提だ。それは苦痛を伴う。オンリーワンの思想は自分との競争が前提だ。そこには喜びがある。
by 田中真澄
あなたは、常に誰かと競争していませんか?
見出しの言葉は、社会教育家の田中真澄氏の言葉です。
ナンバーワンを目指すことは、他人との競争なので苦痛を伴うが、オンリーワンを目指すことは自分との競争なので喜びがあると述べた深いメッセージですね。
私たちは、子供の頃から誰かとの競争を強いられて、生きてきましたよね。
オンリーワンではなく、ナンバーワンを目指そうとする気持ちがあったわけです。
学校では、勉強でそれぞれの科目でテストの成績をつけられて順番を決められますし、運動会では競走させられて順位をつけられてきました。
そこには自分と誰かとを比べられてしまうという思いがありました。
自分よりも成績の良い子を見て悔しい思いをしたり、成績の悪い子を見て自慢することもあったはずです。
他人との競争は、勝っても負けても苦痛というストレスが伴うもので、常に誰かと争わなければならないという気持ちの不安定さがつきまといます。
それによって人間関係が悪くなることも大いにあり得ますし、相手に対して憎しみを持つようなこともありうるわけです。
しかし、オンリーワンを目指すというのは、他人との競争ではなく、自分だけの生き方、価値観を目指そうとする生き方なので、気持ちの持ちようが異なってくるはずです。
昨日の自分よりも能力を高めようとか、成長しようとする生き方なので、頑張れば頑張るほど成長が見込まれ、喜びを感じることができるというわけです。
他人との競争では、自分がどんなに努力したとしても、相手もそれ以上に努力していれば負けてしまうこともありうるわけで、そこにはストレスや苦痛を感じてしまうこともあります。
他人との競争ではなく、自分との競争という気持ちで生きていくことで、自分らしく穏やかに喜びを感じるような生き方ができるかもしれません。
ときには、他人と比べる生き方ではなく、昨日の自分よりも成長しようという気持ちで生きてみてはいかがでしょうか?
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの活動は、ナンバーワンを目指すのではなく、オンリーワンを目指す行動と言えます。
SDGsは、それぞれの個人や団体が、それぞれの立場や考え方を反映した目標を設定し、行動するわけですから、誰かと比べたり、競争するようなことではありません。
私たち一人ひとりが、常にオンリーワンの生き方で行動するという気持ちが大切なのです。
そして、活動を継続したゴールには、喜びと達成感が待っているはずです。
常に、自分が何をするべきかを考え、自分なりのペースで活動を継続するように心がけてください。