あらゆる悲しみはパンがあれば少なくなる。
byミゲル・デ・セルバンテス
あなたは飢餓について考えたことがありますか?
タイトルの言葉は、スペインの作家 ミゲル・デ・セルバンテスの名言です。人間にとって、空腹を満たすことの意味を説いた名言です。
人生には、さまざまな悲しみや苦しみがありますが、最もつらく苦しいことは何でしょうか?
やはり飢餓が最も過酷な苦しみといえるでしょう。
人間は、たとえ仕事や学ぶ場所がなくても、たとえ住む場所がなくても、たとえ着ている服が粗末なものであっても、生きていくことはできます。
しかし、食べる物がなければ生きていけません。
しかも、パンやごはんだけを食べればよいというわけではなく、栄養バランスのとれた食事をしなければ生き延びることができないのです。
しかも、それが毎日です。
先進国に住んでいる私たちは、有り余った食料品の中から、自分が食べたいものを自由に食べることができます。
しかも、賞味期限の切れた食べ物を毎日大量に捨てているのです。
世界には、日常的に空腹を抱えている人は約8億人いると言われています。世界の人口の9人に1人です。
また、現在でも、5歳未満の子供のうち4人に1人が栄養不足の状態にあり、餓死をしている子供も毎年300万人以上いる状況です。
SDGsの目標2は、「飢餓をゼロに」です。
先進国では、食糧が有り余って大量に捨てられ、途上国では食糧が足りずに栄養不足や餓死をしている人が大勢いる。
こんな理不尽で不合理なことがあるでしょうか?
食べることは、人間が生きる上での基本であり、食べることすら満足にできない不公平な社会であってはならないはずです。
私たちにできることは、まずは自分が食べ物を粗末にしないことです。
そして、飢餓で苦しんでいる人々をどうやったら救えるのかを考えることかもしれません。
募金や寄付をすることも大切ですが、農業改革や生産・流通体制の整備など、持続可能な体制づくりといった社会貢献も考えられます。
私たちに何ができるのか、真剣に考えてみましょう。