私たち人間の住むこの世にはさまざまな矛盾や欠点があるように見えるけれども、回り回ってすべてのことには意味がある。
by ゴットフリート・ライプニッツ
あなたは、この世の矛盾や欠点を感じることがありますか?
見出しの言葉は、ドイツの哲学者、数学者でもあるゴットフリート・ライプニッツの言葉です。
矛盾や欠点のように見えるものであっても、この世の中のすべてのことには意味があるのだと述べた深いメッセージですね。
私たちがこの世の中を生きていると、理不尽なことや不合理なことが起きることもありますし、この世の矛盾や欠点を見てしまうこともありますよね。
「なぜあの人だけがいい思いをしているのだろう」とか「なぜ私だけがこんな目に遭うのだろう」などと落ち込んでしまうこともありますし、人やモノの欠点を探してしまうこともありますよね。
しかし、ドイツの哲学者 ライプニッツは、この世の中のすべての事象には矛盾や欠点などというものはなく、すべてに意味、理由があるのだと述べています。
私たちが「欠点」と呼んでいるのは、単なるその事象の特徴であって、悪い部分ということではないですし、「矛盾」だと思えることも、それをじっくりと見てみると、つじつまが合うことばかりだと言えるのです。
例えば、「害虫」と呼ばれる生き物は、有害な生き物、つまり欠点のある生き物だと断定されているわけですが、それは人間生活において迷惑な存在というだけであって、地球にとって、自然界にとっては必要な生き物であるわけです。
つまり、それはその生き物の特徴であって、欠点でも何でもないのです。
「矛盾」も同じです。
「どんな盾も突き通す矛」と「どんな矛も防ぐ盾」は、一見するとつじつまが合わない、どちらが正しいのかわからないわけですが、そこに「条件」や「想定」が加われば、どちらも正しい主張に成り変わることができます。
また、人間の言うことであれば、どちらかが嘘をついているということも考えられます。
つまり、この世には矛盾することなどないということです。
私たちが生きているこの世界、すべてに意味があり、すべてに理由があります。
本当に真相を知りたければ、深く追求すれば、すべて納得できる結論が出るはずです。
「不思議だなあ」とか「理不尽だなあ」と思うのではなく、「自分ならこうする」とか「これからはこうしたい」と前向きに捉え、生きていくほうが賢明なのかもしれませんね。
