怒りには必ず理由があるが、正当な理由があることはめったにない。
by ベンジャミン・フランクリン
あなたは怒りを感じたとき、その理由を深く考えてみたことがありますか?
タイトルの言葉は、アメリカの政治家で実業家としても活躍したベンジャミン・フランクリンの言葉です。
怒りの感情には、当然のことながら理由があるわけですが、正当な理由はめったにないのだと述べた深いメッセージですね。
私たちは人生の中で、怒りを感じてしまうことが何度もありますよね。
誰かの言動に腹を立てたり、自分自身のふがいなさに怒りを感じることもあります。
自分の境遇や環境、社会全体に怒りを感じている人もいるかもしれません。
いずれにしても、怒りの感情には、何らかの理由があるのは間違いありません。
アメリカの実業家で政治家でもあったベンジャミン・フランクリンは、「怒りには必ず理由があるが、正当な理由があることはめったにない」と述べています。
読者の中には、「そんなことは絶対にない」、「怒りには正当な理由があるはずだ」と反発したくなる人もいるかもしれません。
しかし、あなた自身が怒りを感じたときのことを思い返してみてください。
「そんなに怒ることでもなかったなあ」とか「なぜあんなに怒ってしまったのだろう」と思うことが多々あるはずです。
例えば、誰かの言動に怒りを感じることがあるとします。
それは、その人の考え方や行動があなたのそれと異なるだけであり、何も不思議なことではないのです。
また、理不尽なことや悪口を言われたとしたら、それはその人が愚かな人間であるだけであり、怒りを覚えるような要素にはならないはずです。
なぜなら、例えば、幼児に「バカ」と言われたとしても、大人であれば怒りを感じる人はいませんよね。
大人の人間であれば、「幼児だから仕方ない」、「やんちゃな子だな」と許容できるからです。
理不尽な言動をする大人がいるとすれば、この幼児と同じレベルの人間だと考えれば、その人を憐れな人間に思えて、怒りが収まるはずです。
また、自分のふがいなさに怒りを感じたとしても、それは自身の過去の行動から生じた結果です。
また、環境や社会が悪いと腹を立てても仕方がありません。
あなた自身が環境を変えるか、違う世界に行かなければ、何も解決しないのです。
つまり、怒りには正当な理由などめったにないと言うのは、どうやら間違いないようです。
だとすれば、怒りを他人や自分に対して爆発させるのではなく、前向きに考えて自身のエネルギーに変えていくしかありません。
怒ったところで、事態が悪化するだけで何も良いことがないのだとすれば、それをエネルギーに変えるしかないのです。
「怒りには正当な理由はない」
このことは、これからの人生の中で意識として覚えておいてくださいね。