誰かと比べたってしょうがないですよ。だって生き方も個性も違うんだもの。
by 中尾ミエ
あなたは誰かと比べてはいませんか?
タイトルの言葉は、女優で歌手の中尾ミエさんの言葉です。
誰かと比べることの無意味さをわかりやすい言葉で表現した深いメッセージですね。
私たちは、よく誰かと比べることをしますよね。
スポーツ界でもビジネスの世界でも、ライバルの存在がいて、相手には負けたくない、相手と比べてどこが劣っているのか、などと考えることがあります。
しかし、よくよく考えてみると、誰かと比べることはあまり意味がないように思えます。
自分と他の人とでは、考え方や能力が異なるのは当たり前ですが、周りの環境や生まれ育ってきた状況が全く違うわけで、行動や目標が違うのは当然のことなのです。
この世のすべて、社会というものが、何もかもテストの点数や金額の高さで表されるものではないのです。
例えば、ビジネスの世界で考えてみると、同業他社はライバルとして気になる存在であることは理解できます。
同業他社がどのような商品を開発し、販売しようとしているのか気になって仕方がないという気持ちは理解できますが、だからといって、他社と同じようなものを作ろうとか、マネをしようなどと考えるのは短絡的すぎます。
他社のマネをするのではなく、自分たちの良さを活かし、全く異なるものを開発するとか、客観的に見て、もっと違う観点からアレンジしたものを作ろうとか、工夫を凝らしていくことが重要です。
単に相手のマネをするだけでは、失敗する可能性が高いばかりか、ライバル相手からも見下されてしまいます。
つまり、誰かと比べたって仕方がないのです。
自分たちには自分たちにふさわしいやり方、生き方があるはずです。
だれかのマネをしようとか、誰かに勝とうなどと考えるのは、賢明な人間とはいえないのです。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い社会を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの目標設定や活動に関しても、誰かと比べることに意味はありません。
例えば、ライバル相手がこんな目標を立てたのなら、自分たちはそれを上回るような目標を立てようなどと考えるのは愚の骨頂です。
相手には相手の立場や環境、考え方があるのであって、それに勝とうとか、もっと上を目指そうなどと考えるべきではないのです。
私たち自身、だれかが自分たちの目標や活動のマネをされたとしたら、決して良い気持ちにはならないでしょうし、相手を見下したい気持ちになるはずです。
相手にされて嫌なことは自分たちもやらない。
つまり、誰かと比べることの無意味さを常に意識し、今後の活動に活かしていってください。