成功で私を判断しないでほしい。失敗から何度はい上がったかで判断してほしい。
by ネルソン・マンデラ
あなたは成功したことを過剰に喜んではいませんか?
タイトルの言葉は、南アフリカ共和国の政治家 ネルソン・マンデラ氏の言葉です。
彼は、アパルトヘイト(人種隔離政策)撤廃に尽力し、ノーベル平和賞を受賞した偉大な人物です。
国家反逆罪で終身刑の判決を受け、27年間もの投獄生活を余儀なくされた彼は、その後、南アフリカ共和国で初の普通選挙を経て、大統領に就任した人物として知られています。
彼のメッセージ、成功したことそのものではなく、失敗から何度這い上がったかで、人を判断してほしいと述べた深いメッセージですね。
人は何かに成功すると、うれしくて幸せな気持ちになれますし、中には有頂天になって誰かに自慢する人もいます。
成功して幸せな気持ちになれるのは、至極当然の感覚ですし、誰もそれをとがめることはできませんが、それだけが全てではありません。
成功できたのは、本人の努力が実を結んだ結果の場合ももちろんありますが、周りの人の協力やサポートがあったからこそ成功できた場合もあるかもしれませんし、たまたまタイミングや運が良く、成功できた場合もあるかもしれません。
よくよく考えてみると、成功は、自分一人だけの力でできたというのはほとんどなく、周りの人のおかげだったり、たまたまうまく行ったという場合も多いのが実情なのです。
したがって、自分が成功したからといって、喜びを爆発させたり、人に自慢するような言動はできれば慎んだほうが賢明です。
それよりも、まずは成功できたことに感謝しましょう。
そして、何度も失敗してしまった過去のことや、どうやって成功できたのかを教訓にして、周りの人に伝えることができれば、あなたの成功体験や生き方を評価してくれる人が増えると思います。
一つの成功だけで、その人を判断してしまうのは、誤った見方をしてしまう可能性がありますが、どんな失敗をし、どうやって這い上がってきたかを知れば、その人の本当の生き方や人格が判断できるかもしれません。
生きていれば、失敗することもあれば成功することもあります。
一つの成功だけで、「この人は素晴らしい」とその人を判断するようなことはせず、むしろ失敗をどうやって克服し、どうやって成功へと導いていったのかを知ることで、どんな人物かがわかるのです。
