見てもらおうとして、人の前で善行をしないように注意しなさい。さもないと、あなたがたの天の父のもとで報いをいただけないことになる。 by マタイによる福音書より
あなたは誰も見ていない場所で善い行いができますか?
タイトルの言葉は、新約聖書の巻頭「マタイによる福音書」の中にある言葉の一節です。
善行とは、誰かのため、社会のため、世のために尽くす行為のことを言います。
そのため、善行は大いに行ってよいのです。
しかし、周りの人にその善行を見せびらかすようなことはしてはいけないと、福音書では説いているのです。それはなぜか?
そもそも善行をすると自分の心が満たされます。自分の行った善行で人に喜びや安らぎを与えることによって、他人のみならず自分の心も満たされ、幸福になれるのです。
しかし、人に見せびらかせる善行は、「他人に認められたい」「良い人間だと思われたい」というエゴが入っています。
つまり、自分が満たされていないから他人の評価が気になり、それを満たすための見せかけの行為なのです。
そういう人たちは、人前では良い顔をし、誰も見ていない場所では善行をやめてしまうでしょう。
本当の善行とは、あえて人の見ていない場所で行うものなのです。
誰も見ていなくても、神様は見ています。
そして、肝心な人を忘れてはいけません。
誰よりも自分自身がその善行を見ているし、体験しているのです。
人知れず、善行をすること。それがあなたの心を満たし、あなたを幸福へと導いてくれるのです。
