“見ない”ことで守るより、“見つめても乱れない”ほうが強い。
by ヘレン・Y・ウェン
あなたは不安なこと、苦手なものから逃げてばかりいませんか?
タイトルの言葉は、臨床心理学者 ヘレン・Y・ウェンの言葉です。
不安な気持ちの際や苦手なものを、見ないことで自分を守るよりも、見つめ続けて乱れない心を作るほうが強いのだと述べた深いメッセージですね。
私たちは自分にとって苦手なものがありますし、不安になってしまうときもありますよね。
そんなとき、私たちはその不安要素、苦手要素のものを避け、見ないようにしてやり過ごすことが多いように思われます。
そうすることで、自分を守ろうとするわけです。
例えば、幽霊や心霊現象などの霊的なものが苦手な人がいますよね。
そんな人は、心霊スポットには近づこうとはしませんし、ホラー映画を見ることもしないでしょう。
怖いものを見ないようにして、心を乱さないように、自分を守ろうとしているのです。
苦手なものを避ける、見ないようにするのも自分を守る方法の一つではありますが、あえてそれを見続けることで、それに慣れていくのも自分を守る方法と言えるでしょう。
むしろ、その方が自分をより強い心にすることができるはずです。
怖いものが苦手であれば、あえてそれを見てみるのです。
最初のうちは明るい場所で、大勢の人と一緒に見てみて、それが平気になれば、今度は暗い場所で見てみる。
それが慣れてくれば、そのうち暗い場所で一人でも見られるようになるということです。
私たちは、苦手だと思えることでも、あえてそれを続けてみれば、案外平気になれることはよくある話なのです。
スポーツが苦手な人も、それを続けていれば上達しますし、歌が苦手な人もレッスンを受けて、それを続けていればうまくなれます。
自分が苦手だと思うのは、固定観念で、単に思い込んでいるだけかもしれません。
子供の頃に犬に噛まれた経験がある人は、犬が苦手になってしまいますが、大人になって犬と触れ合うことで、犬が大好きになる人もいます。
つまり、苦手だとか嫌いだとかの思いは、単なる思い込みであることが多いのです。
少しずつやってみることで、苦手を克服できることは多々あるのです。
不安だとか苦手だとか言う前に、少しの勇気を持ってチャレンジしてみる心の強さを持てれば、あなたの生き方も大きく変わっていけるかもしれませんよ。
