自分の価値観を認めてほしいのであれば、人の価値観も認めてあげなければならない。
by 五百田達成
あなたは自分の価値観を人に押し付けてはいませんか?
タイトルの言葉は、心理カウンセラーで著述家でもある五百田達成氏の言葉です。
自分の価値観を認めてほしいのであれば、人の価値観も認めるべきだと述べた深いメッセージですね。
私たちは人生の中で、自分なりの価値観を持って生きています。
「仕事はこうであらなければならない」とか「人間関係はこうあるべき」といった価値観を持って生きているはずです。
こうした価値観を持って生きることは決して間違ってはいませんし、むしろ誇りを持っていいと思いますが、それを他人に押し付けたり、相手を批判するようなことは避けるべきかもしれません。
例えば、「人は褒めて育てるべきだ」という価値観を持っている人がいます。
人には、叱ったり厳しく接するのではなく、「いいね、その調子だ」などと、相手を褒めながら育てていくほうが良いという考えを持っている人が少なからずいるものです。
その考えは、決して間違ってはいませんが、人によって、または場合によっては褒めてばかりいてはうまくいかないこともあるようです。
厳しく叱りつけながら育てるほうが、大きく能力アップする人もたくさんいますし、褒められると調子に乗って、自分は優れていると勘違いして、うまく育たないこともありうるのです。
厳しい環境での仕事やスポーツの世界では、厳しく叱責しながら育てるほうが良い場合が多いようですし、子育てや勉強を教える場合には、褒めながら育てたほうが良い場合が多いと思われますが、それも人によって、場合によっては異なることもあるかもしれません。
厳しく育てるほうが良いのか、褒めながら育てるほうが良いのかなんて、一概には言えないものです。
自分と価値観や考え方が異なる人を見て、批判したり、全く意に介さないような態度は、あまり賢明とは言えません。
自分の価値観が100%正しいなんてことはありえないわけですから、人の意見も聞きながら、「そういう考え方もあるんだな」と耳を傾ける姿勢を決して忘れてはいけないのです。
価値観の押しつけは、周りからステレオタイプと思われても仕方ありません。
多様な考え方、見方ができる方が、柔軟に生きることができますし、人生が面白く、楽しいと感じるはずです。
自分の価値観と違う人が現れたとき、それを真っ向から否定するのではなく、客観的に考えてみる柔軟性が大切になるのです。
