ちがっても仲良くしようではなく、ちがうから仲良くしよう。
by まどみちお
あなたは、自分とは合わない人とも仲良くできますか?
タイトルの言葉は、詩人まどみちおの詩の一節です。
違っても仲良くしようではなく、違うからこそ仲良くしようと述べた深いメッセージですね。
私たちは人間関係について、「あの人とは馬が合わない」とか「あんな人とは付き合いたくない」などと、付き合う人を選んでいます。
これは、自然の摂理とも言えることで、何ら不思議な現象ではないのですが、自分と馬が合う人、好きなタイプの人間のみと付き合うというのも、それはそれで視野が狭い人と言えるかもしれません。
世の中にはたくさんの人が生きていて、いろんなタイプの人がいますよね。
「みんな違ってみんないい」という言葉がありますが、人それぞれ、個性を持って生きているので、誰がいい人で、誰が悪い人などと区別すること自体が無意味なことと言えるかもしれません。
最初に会ったときには、「この人とは馬が合わないなあ」と感じた人でも、話をしてみると意外と趣味が同じだったり、話が弾んだという経験は誰しもあることと思います。
したがって、初対面の印象だったり、見た目だけでその人を「合わない」と決めつけてしまうのではなく、視野を広くして、誰とでも仲良くしようと試みる気持ちが大事だと思います。
もちろん、すべての人と仲良くしろということではありません。
何度も会ううちに「やっぱりこの人とは合わないなあ」と思える人がいるのは仕方のないことです。
そんな人とは無理に仲良くしなくても、少し距離を取ることも必要です。
ただし、馬が合わないからといって、険悪な関係になることだけは避けましょう。
仲良しにまでならなくても、付かず離れずの関係でいられればよいのです。
人間関係も、ダイバーシティ(多様性)という考え方が大切なのかもしれませんね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動においても、自分と馬が合う人、合わない人がいるかもしれません。
しかし、同じ組織の中にいる人であれば、同じ目標を目指し、同じような行動をしているわけですから、たとえ合わない人がいたとしても、あまり険悪な関係になってしまうのは賢明とは言えません。
合わない関係の人とは、少し距離をとるなど、付かず離れずの関係を維持しながら、同じ目標達成に向けての活動を続けて行ってください。
それと、SDGsの活動においても、「みんな違ってみんないい」という考え方を決して忘れないようにしてください。