地球にはすべての人の必要を満たすのには十分な資源があります。ただ、すべての人の欲を満たすほどではありません。
by マハトマ・ガンディー
あなたは自分に必要以上のものを欲しがってはいませんか?
見出しの言葉は、インド独立の父 マハトマ・ガンディーの言葉です。
私たちが住む地球には、必要な資源は十分にあるわけですが、全ての人の欲を満たすほどはないのだと、私たちに対する皮肉と警鐘を鳴らすような深いメッセージですね。
現在、日本では人口が減少し続けていますが、世界の人口は80億人を超えており、年々増え続けています。
私たちが生きていくためには、多くの資源や食糧が必要になるわけですが、世界中で平等に配分されているかと問われたら、答えはノーと答えるしかありません。
貧困や飢餓で苦しんでいる国の人々は、毎日の食料や水の供給にも困り、それが原因で数多くの命が失われています。
一方、裕福な国の人々は、毎日贅沢な暮らしをしたり、多くの資源を無駄に使っているのです。
先進国では、肥満になる人の割合がどんどん増えていますし、余った食糧はフードロスとして大量に廃棄されています。
日本もその一つと言えるのです。
世界中の資源や食糧は、必要充分な量があるにも関わらず、一方では大量に、無駄に浪費されていますし、一方では不足していて、飢餓や貧困で苦しんでいる現状がずっと続いているのです。
このような不平等な社会が良い社会のはずがありませんし、公正でで平穏な世界であるはずがありません。
また、戦争やテロで食料や資源不足で苦しんでいる人々がたくさん存在している一方で、軍事費はどこの国でも伸び続けており、燃料や資源を無駄に垂れ流しているのです。
人間には果てしない欲望があります。
「もっと贅沢をしたい」とか「もっと裕福になりたい」などと、自分本意な気持ちが強く、他人はどうなっても構わないと考える人々がほとんどだと言ってもいいでしょう。
だからこそ、富裕層と貧困層の差は広がる一方であり、世界中で紛争や経済格差がますます深刻になっていくのです。
人間が欲望を持つことは自然なことであり、決して悪いことではありませんが、他人を苦しめたり、貶める権利は誰にもありません。
そして、全ての人が平等な世界であるほうが、無用な争いも起きませんし、豊かで充実した平穏な社会を築けるはずなのです。
欲望や不平等さが、世界を混乱させ、争いが絶えない世界を作ってしまうのは間違いありません。
みんなが助け合いの気持ちを持ち、平等で平穏な社会を築くことが、私たちの使命であり、役割なのです。
そのことだけは決して忘れないようにしたいものですね。
