理不尽な世界で生きる強さを学ぶということが教育なのです。
by 高濱正伸
あなたは、なぜ学ぶのですか?
タイトルの言葉は、教育者で著作家でもある高濱正伸氏の言葉です。
教育とは、理不尽なこの世の中を生きるための強さを得るためのものだと述べた深いメッセージですね。
人はなぜ学ぶのか?
人間にとっては究極のテーマですね。
人は子供の頃から学び続け、大人になってからも社会人になってからも学び続けなければ、強く生きていくことはできません。
教育者の高濱正伸氏は、理不尽な世界で生きる強さを学ぶと言うことが教育なのだと述べています。
つまり、この世の中で幸せに、そして強く生きていくためには、知識を得ることが必要だということになります。
この世の中は理不尽なことが多いのが現状です。
例えば、いじめや事件、事故はどこの社会へ行っても起こり得ます。
この世の中からいじめや事件、事故をゼロにすることなんて絶対に不可能です。
そのため、もしも自分がいじめられたとしても、それをどう対処すれば良いのか、その力をつけることが大事だということになります。
また、事件や事故も必ずどこかで起きるわけですが、自分が事件や事故を起こさないようにするにはどうすればよいか、巻き込まれた場合にはどうすれば良いのか、それをうまく対処することが大事だということになります。
そのために私たちはその知恵を得るために、学ばなければならないのです。
学校で学ぶことだけが教育ではありません。
社会にうまく適応できる能力を持つことこそが教育なのです。
もちろん学校教育も大きな役割を果たしていることは言うまでもありません。
数学の難しい方程式や微分積分などは、人生の中で使うことはまずありませんが、それを学ぶことで数学的に物事を考える力を身につけ、間接的に困っていることを解決する力が自然と身につくようになると言うわけです。
学んだことは決して無駄にはならず、人生のどこかで役に立つことは良くあることなのです。
教育とは、人生を豊かで充実したものにしてくれるだけではなく、幸せに暮らすための知恵を得る行動とも言えます。
そのことを忘れずに、私たちは一生、学び続けなければならないのです。
SDGsの目標の中にも教育に関するものがあります。
目標4「質の高い教育をみんなに」です。
世界には、戦争やテロに巻き込まれて避難生活を続け、小学校さえ通えない子供たちが数多く存在します。
また、貧困や飢餓で子供が働かざるを得ず、字が読めない、書けない人や、簡単な計算すらもできない子供、大人がたくさん存在する事実に目をつぶることはできません。
私たちは、学びたいことがあれば、どんな教育でも受けることができるほど恵まれた環境にいることに感謝しなければなりません。
そして、その学んだことを社会のために活かしつつ、社会貢献できるように努めてください。