長い闇の中にも希望が見えます。寛容の世界です。
by 多田富雄
あなたはすべてを受け入れる寛容の心を持っていますか?
タイトルの言葉は、免疫学者で東京大学名誉教授を務めた多田富雄氏の言葉です。
長い闇の中にあっても、希望を持つこと、そして寛容の心を持つことが大事だと述べた深いメッセージですね。
一寸先は闇ということわざがありますが、私たちの人生、何が起こるかわかりませんよね。
突然、事件や事故に巻き込まれてしまう恐れがありますし、地震や大雨などの災害に見舞われてしまう恐れもあります。
自分の人生においては、そんなことのないように願いたいものですが、いつ、どこで、何が起きても不思議ではないのが今の世の中と言えます。
もしも、自分が事件、事故、災害等に遭ってしまったら、私たちは絶望の底に落とされてしまい、どうすればよいのか、冷静ではいられなくなってしまいます。
希望を持つこともできなくなってしまうかもしれません。
しかし、私たちは決して希望を捨ててはいけません。
どんなに、酷い状況の中にあっても、どうすればよいのかわからない状況のときであっても、たとえ闇の中にあって何も見えなかったとしても、希望だけは捨ててはいけないのです。
「きっと何とかなる」とか「誰かが助けてくれる」など、決して希望を捨てない心を忘れないようにしてください。
そしてもう一つ、希望とともに忘れてはいけないのが寛容の心です。
寛容とは、今の状況を広い心ですべて受け入れることです。
起こってしまったことはもうどうしようもありません。時計の針を元に戻すことはできないのです。
だとしたら、今の状況をすべて受け入れた上で、「さあ、どうしようか」と、冷静な気持ちを取り戻すことが大事です。
人は、興奮した状態のままでは、正しい判断ができないのです。
怒りや悲しみの感情は、ときに誤った判断をしてしまうのです。
絶望の底に落ちたときこそ、希望と寛容の心を持つことを、忘れないようにしてください。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をしている際に、闇の中や絶望の底に落ちることはあまりないと思われますが、闇の中で苦しんでいる人々の現状を知ることはあるかもしれません。
貧困や飢餓で苦しんでいる人々、戦争やテロで財産や家族を失った人々など、迫害されている人々を救済しようとするものが、SDGsの目標の中に掲げられているからです。
こうした迫害されている人々の中には、もしかしたら希望を捨てずにいきている人々、寛容の心で現状を受け入れている人々が大勢いるかもしれませんが、こんな現状が続くことが良い社会のはずがありません。
私たちには何ができるのか、何をすべきかを真剣に考えてみてください。
こうした人々にも光を当てる何かが見えてくるはずです。