名言集

貧しくても諂(へつら)うことなく、富みて驕(おご)ることなし。by「論語」より

貧しくても諂(へつら)うことなく、富みて驕(おご)ることなし。
by孔子「論語」より

あなたは、お金持ちですか?それとも・・・。

タイトルの言葉は、古代中国の儒家の始祖 孔子の「論語」の中の一節です。
富者であろうと、貧者であろうと、それが人間の価値ではないと述べた深い名言ですね。

世の中にはたくさんの人がいるわけですが、財産を多く持っている人と、そうではない人もいます。
いわゆる貧富の差があるということです。

世の中、不公平だなと思うことの一つの要素ではありますが、お金持ちだから偉いわけではなく、貧乏だから恥ずかしいということは決してありません。

今の社会を見ていると、富者は貧者を見下してバカにしており、自分の思い通りに動かそうとしていますし、貧者は富者に媚を売って、お金を恵んでもらおうと必死になっています。
富者が驕り、貧者が諂うというのが現代社会の構図と言えるかもしれません。

しかし、そんな社会は決して健全な世の中とはいえません。
なぜなら、お金を持っているかどうかで人間の価値が決まるわけではないからです。
極端な例かもしれませんが、多くの人からお金をだまし取るような犯罪者は、たとえ多くの財産を得たとしても、尊敬できるはずがありませんし、毎日一生懸命に勉強し、努力を積み重ねている人は、たとえ貧乏であっても尊敬できる人物であるわけです。

もちろん、努力の積み重ねによって多くの富を築いた人もいますので、財産の大小もその人の価値の一つのバロメーターではありますが、それが全てではありません。
それに、本当に尊敬できる人は、自分の財産をひけらかしたり、自慢するようなことはしないものです。

たとえ貧しくても、恥ずかしがる必要はありませんし、富める人も決して驕ってはならないのです。
心得ておきましょう。

SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。

SDGsの目標1は「貧困をなくそう」です。
これは、貧困をなくすために、富者が貧者に施しを与えるということでは決してありません。
それでは本当の意味での貧困問題の解決にはならないからです。
なぜなら、寄付や施しというのは、一部の人のみへの行為であり、不公平であるとともに、そのお金や物資を使い果たせば、また元の状態に戻ってしまうからです。

本当の意味で貧困を解決するためには、SDGsのコンセプトである「持続可能な社会」を創り出す必要があり、貧困に苦しむ人々が自立して生活を維持、改善していけるような仕組み作りが大切なのです。
単にお金を恵んであげることが、真の解決ではないのです。
私たちに何ができるのか、真剣に考えてみましょう。

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