物であふれることが自由なのではなく、時間であふれることこそ自由なのです。
by ホセ・ムヒカ
あなたは物質的な豊かさばかりを追求していませんか?
タイトルの言葉は、ウルグアイの政治家で大統領を務めたホセ・ムヒカ氏の言葉です。
物がたくさんあふれていることが自由なのではなく、時間であふれていることこそ自由なのだと述べた深いメッセージですね。
私たち人は、皆、お金持ちになりたいとか、贅沢な暮らしがしたいなどと思っている人が多いことと思います。
お金持ちになって、高級な家や車を手に入れたり、旅行を楽しむことができれば、それこそが自由を手に入れることだと思い込んでいるからです。
お金を手に入れ、高級なものやサービスを手に入れれば、一時的には満足感が得られ、自由を手に入れたと思えるかもしれませんが、それが長続きする満足感、幸福感を与えてくれるとは限らないのです。
毎日、贅沢な暮らしをしたり、旅行を楽しんだりできれば、どんなに幸福だろうと思えるかもしれませんが、そんな生活は決して長続きしないのです。
なぜなら、人は誰かの幸せのために生きること、誰かの役に立つような生き方こそが幸福な生き方だからです。
豊かさとは、モノやお金にあふれていることではなく、時間であふれていることこそ自由であり、幸福といえるのです。
好きな仕事に没頭している時間、夢の実現のために頑張っている時間など、自分が夢中になれるような時間を使うことが、至福の時と言えるわけで、贅沢な暮らしを続けることが幸福ではないのです。
私たちにとって、生きがいとか、働きがいがあることこそが幸福のカタチといえるのです。
世の中には、富裕層の人たちがたくさんいますが、贅沢な暮らしをしているから幸福なわけではありません。
世のため人のため社会のために一生懸命に努力しているからこそ、幸福な人生を歩んでいるのです。
どんな生き方が豊かで充実した幸福な生き方なのか、改めて考えてみてください。
SDGsの目標1には「貧困をなくそう」、目標2には「飢餓をゼロに」が掲げられているわけですが、これらの課題解決のために、単にお金やモノを与えれば解決するというわけではありません。
お金やモノは、一時的には豊かにしてくれますが、なくなればまた元に戻ってしまうからです。
貧困や飢餓で困窮している人々は、お金やモノもありませんが、自由がないともいえるのです。
自分の好きなことをしたり、学んだり、仕事をすることができないから、貧困や飢餓という問題が起こってしまうわけです。
こんな人たちに自由に使える時間を与えてあげることこそが、本当の意味での課題解決と言えるのです。
私たちに何ができるのか、改めて考え直してみたいものですね。