一切れのパンではなく、多くの人は愛に、小さな微笑みに飢えているのです。
byマザー・テレサ
あなたは人々に愛を、そして微笑みを与えていますか?
タイトルの言葉は、カトリック教会の修道女 マザー・テレサの名言です。
現代社会に欠落しているものをズバリと述べた深い名言ですね。
世界には飢餓で苦しんでいる人々がたくさんいます。
飢餓とは、食べ物が足りない状況のことを指すわけですが、食べ物がないというのも、もちろんつらい状況ではありますが、もっとつらいのは、人々が微笑みを失い、愛を失ってしまうことです。
人々が愛に飢え、笑顔を失ってしまうということは、生きていこうという力そのものを失ってしまうことと同じです。
飢えで苦しんでいる人はもちろんのこと、テロや戦争下で避難生活をしている人や、病気で苦しんでいる人、人権侵害、差別により迫害されている人々には笑顔は見られません。
そして、人を愛することも人に愛されることも忘れてしまっている人が多いのです。
つまり、愛に飢えているというわけです。
飢えている人には食糧やお金をあげれば良いと、私たちは考えがちですが、そんな単純な話ではありません。
人々に笑顔が戻り、人を愛する気持ちが取り戻される状況になれば、飢えや貧困は自然となくなっていくものなのです。
そのために必要なのは、私たちが普段から当たり前のように暮らしているような、平穏な日常生活なのかもしれませんね。
SDGsの目標1は「貧困をなくそう」、目標2は「飢餓をゼロに」という目標が掲げられています。
この目標を達成するためには、貧困や飢えで苦しんでいる人々にお金や食糧を配付すればよいと考えがちですが、そんな単純なことで解決できる話ではありません。
貧困や飢餓は、その地域の環境や社会状況による影響が大きく、単に支援をするだけでは、その支援物資やお金がなくなれば、すぐに元の木阿弥になってしまいます。
重要なのは、貧困や飢餓にならないような持続可能な社会環境を築き上げることです。
そのためには、支援する側の努力もさることながら、貧困や飢餓に苦しむ現地の人々の努力や行動が必須となります。
現地の人々とともに、Win-Winの関係になれるようなパートナーシップを組むことが重要になってきます。
支援する、される関係というのは、立場の違いのよる新たな紛争の火種になりかねません。
パートナーシップとは、対等な関係で結びつき、共に発展していくことが前提なのです。
私たちが飢えで苦しむ人々に何ができるのか、何をすべきなのかを真剣に考えてみましょう。