偉人、著名人

たいして不幸でもないのに、自分を不幸だと思わないと安心できない人は嫌いである。

私が一番嫌いなのは、たいして不幸でもないのに、自分をよっぽど不幸だと思わないと安心できないような人である。
by 宇野千代

あなたは、悲劇のヒーロー、ヒロインを演じていませんか?

見出しの言葉は、小説家 宇野千代の言葉です。
自分を不幸だと思わないと安心できないような人は嫌いだと述べた深いメッセージですね。

世の中には、自分は不幸だと思い込んでいる人がいますよね。
「私はついてない人間だ」とか「なぜ自分だけがこんな目に遭うのか」などと、自分自身を悲劇のヒーロー、ヒロインに見立てて、周りに不幸のオーラをまき散らすような人がいます。

しかし、そんなふうに騒いでいる人に限って、たいして不幸でもないことが多いのが実情です。
世の中には本当に不幸な出来事に見舞われてしまう人が多く存在しますが、そんな人は自分のことを不幸な人間だと騒いだりはしません。
目の前の出来事に対処するのに必死で、騒いでいる暇などないからです。

ちょっとついてないことが起きたり、少し悪い出来事が起きただけで、すぐに悲観的に考えてしまうような人が、悲劇のヒーロー、ヒロインを演じているのです。
なぜそのような行動を取るのか。
それは、理由はいろいろと考えられますが、不幸をアピールすることで、周りの同情を集めたいとか、注目されたいとか、自分が楽になりたいなど、他愛もないことで騒いでいる人が多いのです。

幸福だとか不幸だとかは、自分の心のあり方、気持ちの持ちようによって変わるものであり、出来事そのものではないのです。
たとえ病気になっても、「重くなる前に発見できてよかった」と前向きにとらえられる人もいますし、宝くじが当たっても、「1等賞じゃないからだめだ」と不幸に感じる人もいます。
人それぞれの気持ちの持ちようによって、幸福、不幸を感じるかどうかが決まるのです。

不幸アピールをする人を見たら、あまり深刻に受け止めず、呑気に構えて受け流すくらいの気持ちでいた方が良さそうです。

SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。

SDGsの活動をしていると、本当に不幸な人や迫害されている人々の情報が入ってきます。
この人たちに共通していることは、決して不幸アピールをして、騒いではいません。
だからこそ、何とか解決していこう、救済したいという気持ちが湧き上がってくるのです。

私たちに必要な心構えは、不幸だとアピールしない不幸な人々を見守り、改善していくことなのかもしれませんね。

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