ビジネスにおける最悪のミスは、うまくいかない時ではなく、うまくいっている時になされる。
by トーマス・J・ワトソン
あなたは、うまくいっている順調なときに、失敗していませんか?
見出しの言葉は、IBMの初代社長で、実業家のトーマス・J・ワトソンの言葉です。
ビジネスにおいてミスをするとしたら、うまくいかない時ではなく、うまくいっている時にこそ大きな失敗をするものだと述べた深いメッセージですね。
ビジネスの世界では、大きな失敗をして、甚大な損失を引き起こしてしまう企業があるわけですが、大きなミスをしてしまう企業は、えてして業績が上向きなときや、絶好調で軌道に乗っているときに起きるものなのだと、IBMの初代社長 トーマス・J・ワトソンは述べています。
なぜうまくいっている時に、大きなミスをしてしまうのか?
それは、うまくいっている時には、人は油断をしてしまい、知恵や工夫をしようとする気持ちが希薄になってしまうからです。
物事が順調ではないとき、うまくいっていない時には、人は悪い状況から抜け出そうと、何をするべきかを考え、知恵を出し合ったり、工夫を凝らしたりして、一生懸命に努力を積み重ねていくものです。
だから、大きなミスをすることはほとんどないのです。
しかし、うまくいっている時には、このままの状況を維持しようとするだけで、知恵を出そうとか、工夫しようなどとは、あまり思わないものなのです。
つまり、人の心に隙ができてしまい、緊張感が薄れ、油断してしまうというわけです。
だからこんな時に大きなミスを犯してしまうというわけです。
これはビジネスに限った話ではありません。
私たち個人の日常や仕事においても同じことが言えます。
緊張感を持って物事に取り組んでいるときには、大きな失敗はしません。
気が緩んで、緊張感がなくなったときに大きな失敗をするものです。
うまくいっているときこそ、気を引き締めて、それを持続しようと知恵を出したり、工夫しようとする気持ちが重要になります。
常に意識として覚えておきましょう。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をしていると、思い通りに事が運ばなかったり、小さな失敗をすることがあるかもしれませんが、それはあまり気に病むことなく、活動を続けてください。
思い通りにいかないのは想定内の出来事であり、どうすれば良いのか知恵と工夫を凝らすことができるはずなので、そう心配することはないのです。
それよりも、何もかもが順調に進んでいるときこそ、大きな失敗をしないように、入念にチェックするようにしてください。
うまくいっているときこそ、心が油断して、大きなミスを犯してしまいかねないからです。
うまくいっているときこそ、気を引き締めるように心がけてください。