もしあなたが、たえず自分を他人と比べていたら、あなたにとってはもちろん、周りの人たちにとっても、人生はどんなにつらいものになることでしょう。
by ローター・J・ザイヴァート
あなたは自分と他人とを比べてはいませんか?
見出しの言葉は、ドイツの著述家でメンタルトレーナーでもあるローター・J・ザイヴァートの言葉です。
あなたが自分と他人とを比べるようなことを繰り返しているとしたら、自分にとっても周りの人たちにとっても、人生はつらいものになるのだと述べた深いメッセージですね。
私たちは人生の中で、自分と他人とを比べてしまうことがありますよね。
子供の頃から、「あの人は自分よりも成績が良い」とか「運動神経が良い」とか「明るい性格だ」などと自分と他人とを比べて、落ち込んでしまったり、反対に優越感を覚えることもありますよね。
大人になってからも、「あの人は仕事ができる」とか、「リーダーにふさわしい」などと、やはり自分と他人とを比べてしまうことがあります。
しかし、よくよく考えてみると、自分と他人とを比べてしまうことが、いかに無意味なことかを思い知らされます。
あなたにはあなたにしかない魅力や能力がありますし、他人には他人が持っている魅力や能力があるのは言うまでもありません。
人それぞれ、育ってきた環境も違いますし、考え方や能力に違いがあるのは当然のことです。
また、能力の違いについても、得意不得意は誰にでもありますし、経験の長さが違えば、能力に差が出てしまうのは至極当然のことであり、他人と能力の違いを比べても仕方がないのです。
自分の能力や技術力を高めるために相当の努力をすることはもちろん大切な心構えですが、他人と比べて自分は劣っているとか優れているなどと、比べることは全くのナンセンスです。
自分は自分なりに努力して、自分のできることを精一杯やれば良いのです。
たえず自分と他人とを比べるような生き方は、自分にとってはもちろん、周りの人にとってもつらい生き方です。
自分は自分、他人は他人と割り切って考え、自分らしい生き方をする方が明るい気持ちになれますし、能力も高まっていくはずです。
ある分野において、自分よりも優れた能力を持つ人なんて、世の中にはたくさんいるわけですし、そんな人たちと自分を比べるなんて、全く意味がないことを忘れないようにしてください。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をする際にも、自分と他人とを比べるようなことはやめましょう。
「あの人は自分よりも優れている」とか「あの会社の目標は自分の会社よりも高い目標を掲げている」などと、他人と比べることは全く意味がありません。
それぞれの個人や団体は、それぞれの事情や立場によって、目標や行動が異なるのは当然のことであり、どちらが優れているなんてことはないのです。
それぞれが、自分のできること、自分のするべきことを精一杯実践すれば良いのであって、他人と競い合うことではないのです。
SDGsの活動をしていること自体、素晴らしく尊い行動をしているのであり、自信と誇りを持って今後も活動を続けていってください。