知って行わざれば、知らざるに同じ。
by 貝原益軒
あなたは、自分が持っている知識を行動に活かしていますか?
タイトルの言葉は、江戸時代の儒学者 貝原益軒の言葉です。
物事を知っているにも関わらず、行動しないのは、知らないことと同じだと述べた深いメッセージですね。
私たちは、知識はあるのに行動しないことってありますよね。
例えば、テレビや雑誌などで、健康に良い行動だという情報を得たとしても、それを実践する人はあまりいません。
情報を得た当初は、「良いことを聞いた。今度やってみよう」と思う人は多いけれど、実際に行動に移して、しかもそれを継続できる人は少ないのが現状です。
また、資格を取得したり、本を読んだりして、知識を得たとしても、その知識を活かすことなく、宝の持ち腐れのような状況で、何も行動できない人も多いのが現状です。
せっかくの良い情報、知識を得ても、それを行動に活かさなければ無意味であり、知らないことと同じなのです。
知識や情報というのは、形あるものではなく、脳の中にある無形物です。
どんなに良い情報や知識が頭の中にあったとしても、それを行動に移さなければ、社会のため、世の中のためにならないことは至極当然のことなのです。
あなたは何のために学んだり、情報を得ようとするのですか?
知識を得るということは、自分の人生を豊かで充実したものにするためですよね。
そのためには、単に情報を得る、学ぶだけではダメなのです。
知っているだけで行動しないのであれば、何も知らないのと同じです。
行動しないのであれば、それはむしろ、余計な情報となり、人生にとっては無駄なモノになり、あなたを苦しませる元凶になる恐れもあります。
なぜなら、使わないもの、要らないもの、ゴミがたくさんある環境が、あなたにとってプラスになるはずがないからです。
「知って行わざるは、知らざるに同じ」
常に意識しながら今後も生きていきましょう。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsは、未来の地球と人類のために、より良い社会を築こうと、現代社会を少しずつでも改善していこうとする活動ですが、「地球や人類にとって良くないこと」と知りながら、それをやめられないとすれば、それはまさに「知って行わざるは、知らざるに同じ」ということになります。
地球や人類にとって良くないと知っているのなら、それを続けるのは愚かであり、無知な人間と同じなのです。
しかし、悲しいことに、ほとんどの人類は「知っているのに行動しない」愚かな存在ということになります。
せめて私たちは、そのような愚かな人間にだけはならないよう、今後も活動を続けていきましょう。