軽やかに整えるなら、“意味を変える”が近道である。
by ジェームズ・J・グロス
あなたは自分の感情をどうコントロールしていますか?
タイトルの言葉は、アメリカの心理学者で、スタンフォード大学教授のジェームズ・J・グロス氏の言葉です。
自分の感情を軽やかに整えるには、その意味を変えることが近道なのだと述べた深いメッセージですね。
私たちは人生の中で、心が沈んでしまったり、怒りでいっぱいになったりして、重々しい感情になってしまうときがありますよね。
そんな気持ちのときには、重々しい感情をいつまでも引きずってしまい、仕事や日常生活にも影響が出てしまうこともあります。
こうした重々しい感情を軽やかに整える方法として、アメリカの心理学者 ジェームズ・J・グロス教授は、「意味を変える」ことが最も近道だと述べています。
いったいどういうことでしょうか?
例えば、あなたが上司に理不尽に怒られたとします。
そんなときあなたは、「自分の人格を否定された」とか「あの人は自分を嫌っているんだ」と思い、落ち込んでしまうから、心がモヤモヤして、重々しい気持ちに陥ってしまうのです。
上司の気持ちを勝手に想像して、ネガティブに考えてしまうから、心が沈んでしまうというわけです。
そこで、自分の心を軽やかに整えるために、「意味を変える」を試してみるのです。
つまり、上司が自分を怒ったのは、「自分に期待しているからだ」とか「自分を信頼しているから怒ったのだ」ととらえてみるのです。
そうすると、心が少し軽くなって、落ち着いてくるかもしれません。
もちろん、本当は違うかもしれません。
上司の虫の居所が悪かったのかもしれませんし、あなたのことを本当に嫌っているのかもしれません。
しかし、上司の本心なんて知る必要はありません。
自分がポジティブに意味を変えて、自分の気持ちが楽になれればそれで良いのです。
たとえ一人の上司に嫌われていたとしても、周りの人はあなたのことを見ています。
理不尽に怒られたとしても、周りの人は違う見方、評価をしているかもしれません。
だから、一人の上司に怒られたとしても、それほど気にする必要はなく、今後、行動を変えたり、気をつければよいだけです。
重々しい感情に陥ったとき、いつまでもそれを引きずっていても仕方ありませんし、できるだけ早く心を軽くして、冷静な状態に戻すことが重要です。
少し意味を変えてみるという方法を試すことで、少し心が軽くなれることもあることを、常に意識しながら、今後もポジティブに生きていきましょう。
