人間が完全に自分でいられるのは、ひとりでいるときだけだ。
by アルトゥル・ショーペンハウアー
あなたは孤独になることを恐れてはいませんか?
タイトルの言葉は、ドイツの哲学者 アルトゥル・ショーペンハウアーの言葉です。
人間が完全に自分自身のままでいられるのは、一人でいるときだけなのだと述べた深いメッセージですね。
私たち人が生きていくには、決して一人では生きていけませんし、人間関係を大事にしなければならないことは事実ですが、一人になりたいときもありますよね。
家から一歩外へ出れば、周りには人がいて、何らかの形で人と関わることになるわけですが、家の中で部屋に入ってしまえば、一人になることができるわけです。
一人になることを極度に恐れてしまい、できるだけ人と関わりたいと考えている人も多いことと思いますが、本当の自分を見つめ直すには、一人でいることを怖がってはいけません。
なぜなら、一人でいる時間こそ、本当の自分を知ることができるからです。
誰かと一緒にいるときには、どうしてもその人の言動や見られている感覚を意識してしまい、自分の行動が制限されてしまいます。
それは知り合いであっても、全く見知らぬ人であっても同じです。
例えば、見知らぬ街を歩いていて、周りの人は全く知らない人ばかりであったとしても、私たちは人の目が気になって、おかしな行動はできないはずです。
また、知っている人と一緒であれば、その人の話が気になりますし、「相手は何を考えているのかな」と気になってしまい、自分自身のことを考える余裕はありません。
しかし、部屋に一人きりになったときには、誰かに気を使う必要もありませんし、自分が何をしても、だれにもとがめられることはありません。
たとえ、裸になってはしゃいだとしても何も問題はないのです。
自分の過去の行動を見返したいときや、自分の将来を真剣に考えるとき、完全に一人の状態のときに考えることが重要です。
誰かと一緒にいた場合、相手の意見に影響を受けたり、相手の気持ちを考えて気を使ってしまったりして、本当の自分を見つめ直すことができない恐れが高まります。
自分一人でよく考え直して、後で人に相談するのは良いのですが、一人で考えることもなく、誰かと一緒のときにしか自分にとって大事なことを決められないのはとても問題です。
なぜなら、自分の人生を他人の意見や考えで決めてしまうことになりかねないからです。
本当の自分を見つめ、考えるには、一人でいる時間を大切にしてください。
それができる人こそ、自分自身の人生を自分の力で生きていくことにつながるのですから。
