周囲の人間に助けてもらうのはいいが、頼ってはダメ。頼ると周りの人間が離れて行く。自分の力でのたうち回っても頑張る。
by 小田和正
あなたは、困ったときに人に助けを求めますか?
見出しの言葉は、シンガーソングライターで元オフコースのリーダー 小田和正氏の言葉です。
周囲の人に助けてもらうのはいいが、頼ってはいけないと述べた深いメッセージですね。
私たちは、困ったことが起きたり、どうすればよいかわからなくなったとき、人に助けを求めることがあります。
自分一人ではどうしようもないことや、一人では解決できないことも世の中にはたくさんあるので、誰かに助けを求めることは決して悪いことではありません。
むしろ、人に助けを求めたほうがいい場合も多いと思います。
しかし、人に頼ってしまうという行為は、少し考えたほうがいいかもしれません。
何度も同じようなことを人に頼ろうとしたり、自分一人でもできそうなことを人に頼るのは、賢明な人間とは言えません。
人は誰かに頼られると、少し嬉しい気持ちになるものですが、あまりにも頼られすぎると、「そんなことぐらい自分でしろよ」とか「またかよ」とうんざりしてしまい、周囲の人はあなたから離れていってしまいます。
小田和正さんの「人を頼るのはダメ」というタイトルの言葉を見て、「困ったときに人を頼って何がダメなんだ」と思った人もいるかもしれません。
周囲の人に助けてもらうのはいいのです。
でも、自分から人を頼りにしてしまうのは、少し考え直したほうがいいかもしれません。
例えば、親が子の全部の面倒をしてしまい、子供が親を頼りにしてしまったら、子供はどんな大人に育つでしょうか?
一人では何もできず、何でもかんでも人に頼るような人間になってしまうかもしれませんよね。
私たちは、自分でできることはなるべく人に頼らず、本当に困ったときに助けてもらうという人間関係を築くことが健全と言えるのです。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動においても、人に助けを求めることは構いませんが、人に頼るような行動は慎んだほうがいいと思います。
例えば、目標1の「貧困をなくそう」の活動をする際にも、「働きたくない、何もしたくない」貧困の人々を助けることが本来の趣旨ではありません。
戦争やテロ、飢饉や迫害によって、貧困に陥った人々を救済することがこの目標の本来の目的であり、怠けている人や遊びたい人を救済することではないのです。
そして、貧困に陥っている人々自身も、貧困から抜け出すための努力をする必要があり、富裕層に頼りきればよいというわけではないのです。
助け合いの精神とは本来そういうものであり、人に頼りきることではないということは、忘れずにいたいものです。