「親切」と「おせっかい」。
親切は相手が満足。おせっかいは自己満足。
by 中山庸子
あなたは、「親切」と「おせっかい」を履き違えていませんか?
タイトルの言葉は、イラストレーターでエッセイストとしても活躍している中山庸子氏の言葉です。
「親切」と「おせっかい」の違いについて、わかりやすく表現した深いメッセージですね。
私たちは、人に親切にしてあげたり、人から親切にされることってありますよね。
人から優しい言葉をかけてもらったり、手助けをしてもらったりして、嬉しい気持ち、ありがたい気持ちになることはもちろんありますが、もしかしたら、「ちょっと迷惑だな」とか「今はそっとしておいてほしいな」と思うことがありますよね。
せっかく人に親切にしてもらったのに、迷惑に感じるなんて自分の心が狭いのかなと自己嫌悪に陥ることもあるかもしれません。
人間の心は複雑で難しいものですね。
もしも、「親切」と思われる行為が、相手が満足していなかったとすれば、もしかしたらそれは「おせっかい」という行為になるかもしれません。
人に親切にされて怒る人は普通はいませんよね。
しかし、相手が迷惑に感じていたり、喜んでいないとすれば、その「親切」と思われる行為は、相手にとっては苦痛以外の何物でもありません。
つまり、人に親切をしようとする場合には、相手の気持ち、本心を見極めながら行動しなければならないということです。
相手の気持ちも考えずに、相手を気遣うような行動をするのは、それは相手のためではなく、ただの自己満足に過ぎません。
「せっかく親切にしてあげたのに」などと相手に対して不満を持つことは、あなたの思い上がりであり、相手のためを思っての行動ではないのです。
「親切」と「おせっかい」の違いを見極めながら行動できる、分別ある優しい人間になりたいものですね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの活動は、当然のことながら、世のため人のため社会のための行動であることは言うまでもありません。
つまりは、社会貢献活動ということです。
「自分は社会のためにこんな良いことをしているのだ」という自己満足で終わってはならないのです。
活動をする際には、誰かを幸せにしているか、誰かを喜ばせているかを考慮しながら活動するようにしましょう。
もしもあなたの行動が、誰も幸せにしていない、誰も喜んでいない行為だとすれば、それはあなたの自己満足に過ぎません。
自分のためではなく、社会のために活動しているんだという気持ちを決して忘れずに、今後も活動を継続していきましょう。