あなたは種を蒔いて去りなさい。誰が収穫してもそれでよいのだ。
by イスラムの教え
あなたは、幸福の種を蒔いていますか?
タイトルの言葉は、イスラム教の教えの一つです。
種を蒔いた後は、誰が収穫しても構わないと述べた深い名言ですね。
私たちは、自分が始めたことや、自分が言ったことに対して、最後まで自分が責任を持たなければならないと思ってしまいますよね。
もちろん、自分が最後まで責任を持つことが悪いわけではなく、むしろ責任感の強い素晴らしい考え、行動のできる人とも言えます。
しかし、自分一人の力には限界があることから、他の人に任せたり、大勢の人の協力が必要な場合もあるはずです。
自分で蒔いた種だから、全部自分が収穫しなければならないとしたら、自分自身が苦しくなってしまいますし、やれる範囲が限られてしまいます。
ときには、種を蒔いた後は、他の人に任せようとしたり、みんなの協力を得ようとしたほうが良いことがたくさんあります。
例えば、会社の経営者がそうです。
会社のすべての仕事を、社長一人でこなすなんて絶対に無理です。
従業員一人ひとりに役割、立場を与え、それぞれ責任を持ってその役割を果たしてもらうことで、会社経営が成り立っていくわけです。
つまり経営者は、会社の土台を造り、方針を決め、重大な経営判断を行うなど、畑に種を蒔く作業をすればよいのです。
後は、それらをどう育て、どう収穫していくかは、他の従業員に任せれば良いというわけです。
このことは、経営者に限った話ではありません。
幸福の種を蒔くことは、誰でもできることです。
社会に良いこと、人の役に立つことを、まずは自分が始め、それを周りの人たちに伝えることで、広げていくことは、誰もができる社会貢献です。
あなたも幸福の種を蒔いてみませんか?
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動は、まずは自分たちが社会に良いこと、誰かを幸福にしようとする活動を始め、それを社会全体に広げていこうとする活動であり、まさに幸福の種を蒔く行動と言えます。
自分たちが蒔いた種が、社会に広がっていければ、大勢の人々が社会貢献しようという気持ちになり、社会がどんどん良い方向へと進んでいきます。
社会貢献は、誰もができる行動であり、それを人々が少しでも意識することで、大きなエネルギーとなって、社会が変化していくのです。
人々が社会貢献できるように、私たち自身も、幸福の種を蒔いて、誰もが活動しやすいような社会を築いていきましょう。