いたずらに過ごす月日の多けれど、道を求める時ぞ少なき。
by 道元禅師
あなたは、有意義な時間を過ごしていますか?
タイトルの言葉は、曹洞宗の開祖 道元禅師の言葉です。
人生というのは思っているほど長くはなく、有意義な時間を過ごすことは案外少ないのだと述べた深い名言ですね。
私たちは日々の生活を過ごしながら、自分の人生を生きているわけですが、有意義な時間を過ごしたという実感を感じることが、どれほどあるでしょうか?
例えば、人は一生懸命に仕事に取り組んでいるとき、熱心に勉強をしているときに、「自分はよく頑張ったなあ」とか「今日は充実した時間を過ごせた」という実感を感じることができるものです。
自分が今やるべきこと、やれることを一生懸命に取り組むことで、心の充実感を感じることができ、有意義な時間を過ごせたと思えるわけです。
しかし、長い長い人生の中で、そんな有意義な時間を毎日毎日継続している人は、意外と少ないことに気付かされます。
あなた自身の人生を振り返ってみてください。
「あのとき自分はよく頑張った」とか「あのときは夢中になって取り組んでいたなあ」などと感慨にふけるような有意義な時間がどれくらいあったでしょうか?
今はどうですか? 一生懸命に生きているという実感を感じていますか?
あなた自身、今現在、毎日、仕事を一生懸命に取り組んでいることと思いますが、自分がやるべきこと、やれることを一生懸命に取り組んでいるでしょうか?
もっと頑張れることがありませんか? もっと有意義な時間を過ごすことはできませんか?
もちろん体を壊すまで一生懸命に働けと言っているわけではありません。
ただ人生はあなたが思うほど、長くはないのです。
できれば、いたずらに無駄な時間を過ごすのではなく、有意義で充実した時間を過ごしたほうが、人生は面白いはずです。
人生の中で、「自分は今、何をすべきか?」を意識しながら生きていければ、少しは有意義で面白い時間を過ごせるのではないでしょうか?
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をする際にも、日々の生活の中で少し意識を持つだけでも、変わっていくことができますので、ぜひ試してみてください。
例えば、水や電気の省エネや、ごみの分別なども、立派なSDGsの活動と言えるわけですが、それは日々の生活の中で意識するからこそ、できる習慣です。
何も意識しなければ、無意識のうちに、水を流しっぱなし、電気のつけっぱなしをすることになるはずで、こまめに止めることができるのは、省エネを意識しているからこそ、できる行動なのです。
ごみの分別についても同じです。何も意識しなければ、燃えるゴミも燃えないゴミも一緒くたにしてしまいますよね。
私たちは、意識を少し変えるだけで、行動が変わり、習慣が変わることができるのです。
それが有意義な時間を過ごすことへとつながっていくのです。