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身の上の人は勿論、身下の人にても教訓異見あらば急度相用堅く守るべし。 伊能忠敬

身の上の人は勿論、身下の人にても教訓異見あらば急度相用堅く守るべし。
by伊能忠敬

あなたは、どんな人の声にも耳を傾けていますか?

タイトルの言葉は、江戸時代に活躍した天文学者でもあり測量士でもあり、地理学者でもある伊能忠敬の名言です。
この言葉を現代語訳にすると、「自分よりも身分が上の人はもちろんのこと、下の人であっても、役に立つ意見や正しい意見は、積極的に取り入れ、守りなさい」という教訓の名言です。
人として生きるのに大切な心構えを述べた深い名言ですね。

私たちは、人生の中でいろんな人と出会い、お付き合いをします。
自分よりも年上の人もいれば年下の人もいます。
自分よりも学歴の高い人もいれば低い人もいますし、富裕層の人もいれば、貧困層の人もいます。

とかく人間は、自分よりも身分が上だと感じる人、自分よりも優れていると感じる人の意見には耳を傾けることが多いのが実情ですが、そうではない人の意見は、蔑んだり、取り入れずに反対の意見を言ったり行動することが多いのも実情です。
相手を見て、自分よりも下だと思えれば、その人よりも自分が優れていると勘違いしてしまい、全く聞く耳を持たないようになってしまうわけです。
皆様も少なからず、そのような経験があるのではないでしょうか?

人間の能力というのは、それぞれが異なるものを持っており、どちらが上とか下とか決めることにあまり意味はありません。
ある分野については自分の方が上であり、異なる分野については相手の方が知識や技術を持っていることなんて多々あるわけです。
また、年齢や学歴なんてものもほとんど関係ありません。
そもそも、年齢や学歴、肩書き等で人の優劣を判断するなんて、全くの無意味であり、バカげた論理です。
自分よりも身分が上の人の意見は全て正しく、下の意見はすべて誤りなんてことはありえない話ですからね。
人として賢明に生きるために、大切な心構えですね。常に意識しておきたいものです。

SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い社会を創り出すために、国連が定めた世界共通の行動目標です。

SDGsの目標を設定をする際や、行動計画をたてる際には、さまざまな人々からの意見に耳を傾けながら策定していくことが大切です。
経営者やリーダーなど、特定の人物だけで決めることは独善的になりやすく、下の人からの不満が大きくなる危険性があります。

人はそれぞれさまざまな能力、経験があり、いろんな意見を持っているので、さまざまな世代、立場の人からの意見を集約して、それを取りまとめていくことが重要になるわけです。
SDGsの活動の際にも常に心得ておきましょう。

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