生きることは恋に似ている。全ての理性がそれに反対するのに、全ての健全な本能がそれに賛同する。
by サミュエル・バトラー
あなたは、どんな生き方をしていますか?
見出しの言葉は、イギリスの小説家 サミュエル・バトラーの言葉です。
生きることは理性が反対するのに本能がそれに賛同するような、つまり恋に似ているのだと述べた深いメッセージですね。
私たちは人生の中で、誰かに恋をすることがあります。
恋をしているときの人の心理について少し考えてみましょう。
誰かに恋をしているとき、人は、「嫌われたくない」とか「傷つきたくない」とか「恥をかきたくない」などと理性が働きます。
その反面、「あの人と話がしたい」とか「仲良くなりたい」という本能も働き、理性と本能が葛藤する状況が続くわけです。
それは恋が成就してからも同じで、「自分はこうしたいけれど、それをやってはいけない」という理性と本能の葛藤が続くわけです。
理性と本能を持っているのは、人間本来の特徴であり、どちらも自分の感情であり、どちらかが本物というわけではありません。
イギリスの小説家のサミュエル・バトラーは、恋をする気持ちそのものが生きることと似ているのだと述べています。
恋をすることも生きている中の行動の一つですが、恋をしている感情そのものが、生きていくための心構えであり、その気持ちを大事にすべきと述べているのです。
私たちが社会人として仕事をする際にも、家庭生活を送る上でも、社会で生きていくためには、理性と本能を自分なりにコントロールしながら生きていかなければならないからです。
例えば、仕事をする上でも、「自分はこうしたいけれど、こうしなければならない」と言ったように、自分の思いとは裏腹の行動をしなければならないことが多々あることと思います。
本当はやりたくないことを無理やりやらざるを得ないこともあります。
つまり、私たちは無意識のうちに、自分の中にある理性と本能をコントロールしているわけです。
私たちの心には、やりたいと思う気持ちとやるべきだと思う気持ちが葛藤しているというわけで、それが生きるすべであり、生きていくということなのかもしれません。
理性と本能、どちらも生きていく上で必要なものであり、大事な要素です。
常に葛藤しながら、自分がどう生きるべきか、何をすべきかを考えながら、生きていかなければならないのです。
