愛というのは、その人の過ちや自分との意見との対立を許してあげること。
byフローレンス・ナイチンゲール
あなたは、人の過ちや対立を許すことができますか?
タイトルの言葉は、イギリスの看護師で社会起業家のフローレンス・ナイチンゲールの名言です。
愛とは何かを述べた、胸に突き刺さる深い名言ですね。
「愛」は、人間にとって最大のテーマであり、数多くの哲学者や著名人が、「愛とは何か」について語っています。
今回は、ナイチンゲールの言葉を紹介したいと思います。
ナイチンゲールいわく、愛とは「その人の過ちや自分との意見の対立を許してあげること」と述べています。
人間関係が破綻してしまうのは、その人の言動や考え方が許せないという気持ちが大きくなってしまうからだと言うのです。
夫婦が離婚してしまうのは、相手を許せないと思ったからに他なりません。
親子、兄弟が断絶してしまうのも、同じく相手を許せないと思ったからです。
よくよく考えてみると、それ以外に理由を見出すことは難しいのかもしれませんね。
「許す」というのは、「受け入れる」とか「賛同する」とは別の意味であり、その人の全てを認めるということではありません。
誰かが過ちを犯した場合に、それを責めるのではなく、「これからは気をつけてね」と諭してあげる。
自分と意見が異なる人とは、「そんな考え方もあるのね」と理解を示してあげる。
それが愛なのです。
もしも私たちが、常にそういう意識で生きていれば、人間関係の対立など起こらず、この世の中は愛で満ちあふれた世界になることは間違いありません。
「許せない」という気持ちが、人間同士の対立を生み、争いごとを引き起こすことにつながることを常に意識しながら、これからも生きていきましょう。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い社会を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの17の目標の根底には、人間の「許せない」という感情が引き起こしている問題だとも言えます。
たとえば、貧困や飢餓、人権侵害が起きてしまうのは、他人を許してあげようとする愛が足りないからに他なりません。
ましてや、戦争やテロなどの紛争が多発しているのも、「許せない」という気持ちが爆発しており、愛が存在しないからなのです。
世界中の人々の心に、「全てを許す」という意識、愛があれば、SDGsの目標なんて即達成してしまうでしょう。
私たちも、「許す」という愛をたくさん持ち続けながら、今後も生きていきたいものです。