ネガティブ思考は必ずしも私たちの足枷とはならない。
by ラス・ハリス
あなたは、ネガティブになった自分を責めてはいませんか?
タイトルの言葉は、イギリスの医師で心理療法士のラス・ハリス氏の言葉です。
ネガティブな思考になってしまうことが、必ずしも私たちの人生の足枷にはならないのだと述べた深いメッセージですね。
人生は明るく前向きにプラス思考で生きなさいと、世の哲学者、心理学者は述べています。
ネガティブに生きたほうが良いなどと述べる人はいないでしょう。
当ブログの筆者である私自身も、このブログの中で「人生ポジティブにプラス思考で明るく前向きに」と何度も訴えてきました。
そのため、ネガティブになってしまうことは悪いこと、ダメなことだと断定してしまっているわけです。
しかし、ネガティブ思考が必ずしも人生の足枷になるとは限らないと、イギリスの医師で心理療法士のラス・ハリス氏は述べています。
なぜなら、ネガティブ思考は、ときに自分の心の状態を冷静にし、慎重に物事を捉える絶好の機会になり得るからです。
あまりにもポジティブ思考が強すぎて、「全てがうまくいくはずだ」と思い込んで、無鉄砲に何も考えずに行動してしまうことが賢い行動とは言えません。
大きな失敗をしてしまうリスクをはらんでいるからです。
ネガティブな気持ちになってしまうということは、「何かが間違っているかも」とか「危険がはらんでいるかも」といった一種のサインのような感情であり、そんなときこそ慎重に物事を考え、行動する必要があるのです。
ネガティブ思考は悪者のように捉えがちですが、必ずしもそうではなく、賢明で最善の行動をするための気持ちの表れとも言えるのです。
人生は明るく前向きにポジティブ思考で生きることが基本ではありますが、ネガティブ思考を全否定することも危険な思考なのです。
慎重に冷静に行動することも人生においては必要な心構えであることは、ぜひ覚えておきましょう。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をする際にも、ポジティブ思考で前向きに行動することが求められますが、ときにはネガティブに物事を考えることも必要かもしれません。
あまりにもポジティブすぎる考え方は、ときに周りの人からの顰蹙(ひんしゅく)を買ってしまったり、自分だけが浮いた存在になってしまうこともあります。
SDGsの目標は、容易に達成が果たせることではなく、ときに慎重に物事を捉えたり、自分達の行動を見直してみることも大切になります。
全てポジティブに考えるのではなく、ときにはネガティブ思考で物事を考え、行動を見直す心の余裕を持ちながら、今後も活動を続けていってください。