自分が多数派の側にいると気づいたら、もう意見を変えてもいいころだ。
by マーク・トウェイン
あなたは、多数派にいることで安心していませんか?
タイトルの言葉は、アメリカの著述家 マーク・トウェインの述べた言葉です。
自分が多数派にいると気付いたなら、自分の意見を変えるべきかどうかを考え直すべきだと述べた深いメッセージですね。
世の中は多数決で決まることが多いですよね。
政治の世界、議会の中だけではなく、学校や職場などの社会でも多数決をとって、多い方の意見が採用されることが世の常と言えます。
そして少数派の意見は排除され、無視されてしまうというわけです。
私たち人は、自分が多数派側にいると安心してしまう傾向が強いのです。
自分はみんなと同じであり、それが正しいことなのだと思い込み、安心してしまうというわけです。
しかし、マーク・トウェインは、そういった傾向が強い社会はとても危険だと述べているのです。
なぜなら、それは影響力の大きな人や、発信力のある人の意見に左右されてしまう危険性を孕んでいるからです。
ロシアによるウクライナ侵攻や、イスラエルによる周辺地域への戦闘行為が起こっているわけですが、ロシヤやイスラエルの国民は、自分たちが正義であり、決して間違っていないと思い込んでいる人が多数派です。
他国や他の地域の大勢の人々の命を奪っているにもかかわらず、それが間違い、過ちだと思っていないのです。
世界から核兵器がなくなるどころか、どんどん増産されている現状を見ても、平和のために核兵器が必要だと思い込んでる人が多数派なのです。
つまり、多数派が常に正しいとは限らないのです。
私たちは、周りの意見に惑わされることなく、本当に正しいこと、やるべきこと、やってはいけないことをしっかりと見極めなければなりません。
多数派だから正しいとか、みんなと同じだから安心などと思い込んではいけないのです。
そして、少数派の意見にも耳を傾ける心のゆとりを持ちたいものです。
少数派の意見が本当に間違っているのか、問題点は何なのか、よく考えてみることも必要です。
少数派だから間違いだとか、恥ずかしいなどと思うのは、ステレオタイプだと言われても仕方ありません。
もちろん、自分が多数派にいるとしても、必ず意見を変えるべきだということではなく、本当に正しいかどうか、少数派の意見は無視してもいいのかの見極めが大切だということです。
常に心構えとして覚えておきたいものですね。