人は、他人から命令されたり、押しつけられたりすることを嫌います。
by 谷原誠
あなたは、他人に命令したり、自分の考えを押しつけようとしていませんか?
タイトルの言葉は、弁護士で作家でもある谷原誠氏の言葉です。
人は、誰かから命令されたり、押しつけられることを嫌うものだと述べた深いメッセージですね。
私たちの人間社会においては、立場や経験などに基づいて、組織における指揮命令系統が機能していることが多いと思われます。
会社などの仕事においてはもちろんのことですが、子供の頃から学校などにおいても、先生の言うことを聞くように指導されて生きてきました。
しかし、人は本来、誰かから命令されたり、押しつけられることを嫌います。
自分がやることは、自分で判断して行動したいという欲望を持っているということです。
たとえ自分の親や先生であっても、「これをやりなさい」と一方的に命令されたとしたら、反発心がわいてきて、「やりたくない」という気持ちになってしまうものなのです。
自分は勉強するつもりでいたにもかかわらず、親から「勉強しなさい」と言われてやる気をなくしてしまった経験は誰もがあることと思います。
勉強する気がないときであれば、なおさら反発してやりたくないという気持ちになってしまいます。
つまり、命令されれば反発してしまう気持ちが大きくなり、いずれにしても良い結果にはならない場合が多いようです。
立場を利用すれば、無理やり命令に従わせることはできるかもしれませんが、命令された人間がやる気を持って、一生懸命に命令に従っているかは疑問です。
きっと、「やりたくない」という気持ちを引きずったまま、イヤイヤやっているに違いありません。
人は命令されたり、誰かに押しつけられるのを嫌う特徴を持っているので、本人にやる気を持たせるような言動をする方が賢明と言えます。
私たち自身、本を読んだり、誰かに言われたことで、その言葉によって琴線に触れて、心が動かされることがあります。
その言葉によって、命令されたわけでもないのに、やる気がみなぎってくることがあるのです。
私たちもそんな言葉を発することができるようになりたいものですね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をしていると、活動していない人々に対して、「なぜ活動しないのだろう」と疑問に思ったり、批判したくなることがあるかもしれません。
そんなとき、その相手に命令したり、自分の考えを一方的に押しつけるようなことは慎んでください。
前述したように、人は命令したり押しつけられると、逆効果で反発するようになります。
あなた自身が楽しそうに、そして一生懸命に取り組んでいれば、それを見ている人の心が突き動かされて、一緒に参加しようという気持ちになるかもしれません。
決して無理強いするようなことのないように、あなた自身が一生懸命に誠実に取り組めれば良いのですから。